電通とTBSテレビは11月2日、インターネット回線に接続されたテレビ端末である「コネクテッドTV」で利用可能な民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」のテレビアプリにおける、配信広告の接触者に対するアンケート調査を可能にする広告効果調査手法を共同開発したと発表した。

開発した調査手法のスキームは、電通グループ独自のデータ基盤である「People Driven DMP」とTVerテレビアプリへの広告配信サーバを、マーケティング基板「STADIA」によってデータ連携するもの。これによって、コネクテッドTVでの配信広告接触の推計が可能となり、事前に許諾した調査パネルに対してアンケートを実施できるようになる。

  • コネクテッドTVを使用した広告調査の概要図

このスキームを使用した調査では、接触者の属性やブランド評価への効果検証など、クライアント企業の目的に応じて調査項目を設定可能である。なお、TBSテレビが過去に実施した調査では、コネクテッドTVで配信したTVer広告はPCやスマートデバイスで配信したTVer広告と同等の広告認知を得られたことに加えて、「ブランド認知」「利用意向」「興味関心」といった態度変容においては、PCやスマートデバイスと比較して約150~225%と高い広告効果が確認されたとのことだ。

  • 態度変容においてはPCやスマートデバイス(SD)よりも高い広告効果を確認したという