オープンテクノロジー技術者認定機関としてLinux技術者認定試験「LinuC(リナック)」などを実施する特定非営利活動法人のエルピーアイジャパン(LPI-Japan)は11月1日、OpenStackの技術力を認定する「OPCEL認定試験」のVer.3.0のリリースを発表した。新バージョンのリリース後、2022年10月31日までは旧バージョン(Ver.2.0)も受験できる。

LPI-Japanによれば、OPCEL認定試験の初版リリースから6年を経てDocker、Kubernetesなどのコンテナ技術が進展してしているが、多様化するシステム対応にコンテナだけでは難しく、IaaSを提供できるOpenStackの重要性が見直されているという。

またDXの促進に伴い、AI、IoT、5Gなどにより処理データ量も増大しており、LPI-JapanはOpenStackの安定したCore技術に加え、データ処理性能向上のためのアクセラレータ、コンテナの利点を利用したデプロイメントなど、安定運用を支える要素を加味して下記の改定を行った。

●対応OpenStackバージョンの変更
・主要Linuxディストリビューションの長期サポート対応のバージョンに追従

●コンポーネントの追加
・機能レベルの知識として重要性の増したCyborgおよびKollaを追加

●openstack CLIに統一
・非推奨となったコンポーネント名のコマンドは範囲外とし、openstackコマンドに統一

●Placementの位置づけの明確化
・Novaから分離されたPlacementをNova内ではあるが別コンポーネントとして明確化

●モニタリング(Ceilometer) の削除
・リソース利用管理方法の企業独自化により「モニタリング(Ceilometer)」(旧 251.3)を削除

●重要度の見直し
・モニタリング(Ceilometer)削除などで減じた重要度を重要なコア技術Novam、Neutron に再配