楽天モバイルと英Ubisense(ユビセンス)は10月21日、日本におけるIoT(モノのインターネット)ソリューションの販売について独占契約を結んだと発表した。同契約により楽天モバイルは、日本企業にユビセンスのリアルタイム位置測位システム(RTLS:RealTime Location System)と「SmartSpace」ソフトウェアプラットフォームを独占的に提供する。

RTLSは、センサーとタグで構築されたネットワークを使うことで、動的な製造ラインや産業空間のような複雑な環境下において、対象物の位置、動き、相互作用に関する正確な情報を提供するシステム。

測位対象物に取り付けたタグが発信する電波をセンサーが受信することで、製造現場などの産業空間においてこのリアルタイム位置情報を取得することが可能。また、リアルタイム位置情報が、既存のシステムから提供されるデータにコンテキストを追加することで、工程のデジタル化を可能にする。

また「SmartSpace」ソフトウェアプラットフォームは、物理空間内の人と物、両方のリアルタイムでの位置、相互作用、および状態をモニターするソフトウェアプラットフォームだ。

両社はIoT製品とソリューションを国内で展開し、自動車業界、航空宇宙業界、各種製造業など幅広い産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することを目指す。