米Microsoftは10月20日(現地時間)、Windows 11でAndroidアプリ/ゲームをサポートする「Android apps on Windows 11」のプレビューを、Windows InsiderプログラムのBetaチャンネルで開始した。Windows 11 Build 22000.xxxシリーズのビルド、バージョン22110.1402.6.0以上のMicrosoft Storeで、地域が米国に設定されたPCで試用できる。また、Androidアプリを提供するAmazon Appstoreの利用に米国のAmazonアカウントが必要になる。
6月にWindows 11を発表した際に、AmazonとIntelとのパートナーシップによってWindows 11でAndroidアプリをサポートすることをMicrosoftが公表し、Windows 11の注目機能の1つになっていたが、10月5日にリリースされた正式版には実装されなかった。
Windows 11でAndroidアプリは、スタートメニューやタスクバーにピン留めしたり、スナップレイアウトを使った配置、[Alt]+[Tab]キーによるタスク切り替え、マウスやペンを使った操作など、Windows用のアプリと同じようにユーザーが快適に使用できるように統合されている。クリップボードの情報をAndroidアプリとWindowsアプリが共有可能。Andoridアプリの通知がアクションセンターに表示される。
Intel Bridge Technologyが、ARMベースのデバイス用に構築されたAndroidアプリをQualcommのプロセッサだけではなく、IntelやAMDのプロセッサでも動作するようにサポート。Androidアプリは、Windows 11上で「Windows Subsystem for Android」によって機能する。LinuxカーネルやAndroid Open Source Project (AOSP)バージョン11のAndroid OSを備え、Hyper-V仮想マシン内で動作し、AOSP環境のアプリのランタイムとAPIを、Windowsのグラフィック層、メモリバッファ、入力モード、デバイス、センサーにマッピングする。Androidアプリ/ゲームはMicrosoft Storeにリストされるが、インストールやアップデートはAmazonのAppstoreが担い、ユーザーがAppstoreをインストールする際にWindows Subsystem for Androidが導入される。
初のプレビューでは、厳選された50のAndroidアプリを利用できる。モバイルゲームの「Lords Mobile」「June’s Journey」、リーディングアプリの「Kindle」「Comics」、学習アプリの「Khan Academy Kids」「Lego Duplo World」などを含む。