中規模マップ「オービット」でコンクエストモードを遊ぶ!
期待を胸にときめかせ、OriginからBF 2042を起動しました。メイン画面には大きく「ウォーフェア」「ハザードゾーン」「ポータル」の3つが表示されており、今回の体験会では一般的な対戦プレイを楽しめる「ウォーフェア」をプレイ。ちなみにハザードゾーンはいわゆるバトロワモードで、ポータルはさまざまな項目を綿密に設定できるカスタムサーバーのようなモードになっています。
体験会で遊べたゲームモードはコンクエストで、ステージは新マップ「オービット」。コンクエストモードはマップの「セクター」を占拠して版図を奪い合う、バトルフィールドシリーズおなじみのモードです。さっそくマッチングキューに参加し、マップからスポーン地点を選択。戦場に降り立ちました。
今回の先行体験会でプレイした「オービット」は、フランス領ギアナにあるロケットの発射場を巡って敵勢力と激突するというステージです。戦闘区域の北部にはロケットの組み立て場と発射場が並んでおり、その間を巨大な搬送路がつなぎます。北部と南部の間には山間部が広がっており、さらにその南側には極低温プラントが所在。ロケットに注入するための液体酸素でも作っているのでしょうか。
スポーンしてからしばらく、北部のロケット発射関連施設まで走り続けていましたが、ふとBF 2042での新要素について思い至ります。なんでも今作では、戦場で逐次空いてる車両を任意の場所に呼び出せるとのこと。これまではスポーン前に車両や兵器を選択する必要があったので、戦闘中でも柔軟に車両を使えるようになったというわけです。
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そういえばローディング中に表示されていたTips。「B」キーから車を呼び出せます
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適当に空いている場所を指定すると……
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パラシュートをつけた車両がどこからともなく降ってきました
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乗り込んで陸路を爆走。オフロードを走れるだけあってサスペンションがかなり柔らかく、フワフワした挙動で運転が難しかったです
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斜面から飛び出すと操作キャラが雄叫びを上げる演出まで。プレイヤーの気分も高まります
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組み立て場内部は割とシンプルな構造で、エレベーターか階段から上がるだけ。屋上からの眺めは格別ですが、敵の空対地攻撃が苛烈なので気をつけましょう
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視野角を広めに設定していることもあり、眼下に広がる壮大な絶景がかなりダイナミックに描写されています
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敵がいるな……
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だったら飛び降りて戦うぞ! と数百m下の戦場に身を躍らせます
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先に誰かが倒してしまったので、上空でパラシュートを展開して偵察。でもゆったり降下していると撃たれて危険です
前作の『BFV』でもグラフィックスは大変美しいものでしたが、BF 2042でもこの極めて高品質なグラフィックスは健在。最新世代のFrostbiteエンジンで描写される武装や風景は本当に美しく、戦闘中にもかかわらず何度も心が奪われました。
次はあの遠くに見えていたロケットを見に行きたい! と思って移動し始めましたが、周囲で筆者を殺そうと攻撃してくる取材関係者がとても厄介。あわてて遮蔽物に身を隠し、反撃のために武器をカスタマイズします。
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今作では戦闘中に武器のカスタマイズを行えます。「T」キーで光学サイト、マガジン、バレル、グリップを素早く変更可能
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このGUIがとても格好良くて気に入りました。グロックっぽい「G57」や…
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Vectorっぽい「K30」
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狙撃武器「SWS-10」では近~遠距離に対応できる多彩な光学サイトが用意されていました
カスタマイズした武器で降りかかる火の粉を払い除け、ロケット発射場に到着しました。ロケットの大きさもさることながら、普通はありえない「発射寸前のロケットを至近距離で眺める」という状況に大興奮。充填された極低温の燃焼剤で機体表面に結露した水滴が凍結しており、これが戦場の振動で剥離して落ちてくる様子まで描写されています。なお、肝心のロケット発射は戦闘の都合で眺められなかったので、ぜひこの先はご自分の目で確かめてください。
ロケットも眺め終わり、そろそろチームの勝利に貢献するべく戦闘に加わろうとしたところ、今度は雲行きが怪しくなってきました。雨風が強まり、画面には大粒の水滴がバシバシぶつかるように。ただの天候変化かと思いきや、さっきまで真昼だった戦闘エリアがどんどん暗くなっていきます。
天候変化自体は前作にもありましたが、竜巻は別。特殊な気象イベントとして設定されており、発生確率は約20%前後になっているとか。風の音はいっそう強まり、取材関係者が我先にと竜巻へ突入していきます。筆者も負けてはいられません!
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みんな戦う事を忘れ、竜巻へと猛ダッシュしていくのでちょっとおもしろかったです
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いよいよ竜巻が近くなり、画面もかなり暗くなってきました
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ゴォォオオという風音とともに空へ。足が地面から離れてしまいました
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「Spaceキーを押してパラシュートを開きましょう」というメッセージが表示されますが、今開いていいものか少し迷います。周囲の様子はカオスというほかなく、敵を撃って倒すどころではありません
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パラシュートを開いてしばらくすると、外縁部まで吹き飛ばされていることがわかりました
今回は運良く難を逃れたのかもしれませんが、竜巻に巻き込まれてもかんたんには死なないようです。またグラフィックスがそこまで重くなる様子もなく、竜巻を眺めたり巻き込まれたりしてもPCのパフォーマンスに影響はありませんでした。
キレイだけど、かなり重いグラフィックス
今回の体験会には万全を期すため、かなり強力な環境を用意して臨みました。PCは12コア24スレッドのAMD Ryzen 9 3900 XT、DDR4-3200 32GBメモリ、NVIDIA GeForce RTX 3080 Tiというあらゆるゲームに耐えうる構成で、ディスプレイはWQHD(2,560×1,440ドット)の165Hzモデル。性能もあってグラフィックスとパフォーマンスをある程度両立させられましたが、やはり一昔前のPCではちょっと重めかも。
複雑な試行を繰り返す時間的な余裕がなかったので、あくまで所感ですが、CPUよりもGPU性能に依存するところが大きそう。GeForce RTX 3080 Tiなら「HIGH」設定のWQHD解像度でだいたい80~90fpsという感じで、爆発や破壊表現などが重なるとさらに落ち込むという印象。「ULTRA」はかなり重く、快適にFPSゲームをプレイする上では厳しく感じました。
困ったのは、「MEDIUM」以下に下げてもあまりfpsを引き上げられなかった点。WQHD解像度でプレイしているのが響いているかもしれませんが、100fps前後にしかなりませんでした。GeForce Experienceによる最適化など、正式ローンチ後のパフォーマンス向上は大いに期待したいところです。
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12コア24スレッドのCPUですが、最大でも8コアくらいで足りそうです。GPUは80度をオーバー
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中規模マップ「オービット」で約5.9GBメモリを消費しています
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グラフィックス設定。やはりFoV(視野角)は最大の100にしておきたいところ
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LOW~ULTRAまでプリセットが用意されています
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ADVANCED項目にはNVIDIA Low Latencyなども用意されていました
また、グラフィックスの設定項目にレイトレーシングやNVIDIA DLSSの項目がないことが気になりました。しかし前作『BFV』では対応しているので、正式ローンチ後のアップデートで利用できるようになるのではと思います。