はい、iOS 15の写真アプリを利用すれば、写真ライブラリに保存されている写真の撮影日や位置といった付帯情報を変更できます。位置情報記録機能を持たないカメラで撮影した写真など、他の機器から転送されてきたものについても、任意の位置情報を追加できます。

写真の付帯情報を変更/追加するときは、iOS 14まではサードパーティ製アプリに頼るしかありませんでした。iOS 15からはシステム標準の機能として付帯情報の編集がサポートされたため、サードパーティ製アプリを探す必要はなくなりました。

付帯情報を変更する場合は、写真アプリで対象の写真を単独表示して、画面下部に現れる「i」ボタンをタップします。すると、日付と位置情報(地名)の右横に「調整」ボタンが現れるので、これをタップすると写真の付帯情報を編集できるようになります。

なお、画面には撮影に利用されたカメラ(ワイドカメラや望遠カメラ)、レンズのf値やISO感度といった付帯情報も表示されますが、それらは変更できません。写真の記録フォーマットも表示されていますが、写真アプリにフォーマット変更機能は用意されていないため、他のアプリを利用することになります。

用途としては、なんらかの原因で誤って記録された撮影日時/位置情報を修正することが考えられます。特に位置情報は、建物内部など通信条件が厳しいところでは誤差が生じやすいため、利用価値があるといえるでしょう。位置情報の削除にも利用できるため、プライバシー保護目的にも役立ちます。

ただし、なんらかの証拠づくりのために撮影日時を修正したいというのは考えものです。時刻の修正は可能ですが、秒部分が一律「00」に変更されてしまい、やや不自然さが生じるからです。位置情報についても、地図を見ながらの修正ではなく郵便番号や住所による指定となるため、ピンポイントで位置を指定できるわけではありません。

  • iOS 15では、写真アプリで撮影日時や位置情報を修正/追加できます