Siderは9月21日、ソースコードを監視してバグを通知する「Sider Scan」の製品版をリリースしたと発表した。サポートしている言語はC、C++、C#、CUDA、Java、JavaScript、PHP、Ruby、Swift、TypeScript。監視対象のリポジトリが1つまでは無料で使用可能で、2つ目以降は監視対象リポジトリが増えるごとに月額5500円が必要となる。
同製品はコピー&ペーストなどで発生した、類似したソースコード(重複コード)を解析する監視ツールである。人力では把握が困難であった重複コードをAIが解析し、バグが発生していないかを自動で監視する。重複コードの修正漏れなどでバグが発生すると、それを検知してユーザーに通知する。
重複コードは、ソフトウェアの性能劣化やバグの原因の筆頭に挙げられる。そのため、重複コードに関わる不具合や修正漏れを自動で検知できれば、開発効率とソフトウェア品質の向上にもつながる。ある重複コードを変更した場合には、対象のコードだけではなく関連する重複コードを漏れなく検索し、それらのコードに対して同じ修正が必要か否かを判断しなければならない。ソフトウェアの規模が大きくなるに従って、こうした作業の難度は指数関数的に増加し、見落としや修正漏れが発生しやすくなる。
そこで同製品は、重複コードを定期的に解析しコードの修正漏れが発生していないかを監視する。仮にバグなどの問題が検出された場合には、メールなどでユーザーに通知する。これによって重複コードを多く含むソフトウェアでも変更や修正がしやすく、開発効率の向上に貢献するとのことだ。同社は今後について、同製品のバグ検出精度の向上や対応言語の拡充、解析速度の向上を通じて世界中のエンジニアに修正漏れバグのない環境の提供を目指すとのことだ。