ミックスウェーブは、Unique Melodyの新製品として、骨伝導ドライバーを刷新した「MEST MKII」(メスト マークツー)を9月22日に発売する。価格はオープンプライス。ユニバーサルモデルの店頭価格は19万8,000円前後を見込む。

  • MEST MKII

ユニバーサルモデルに加え、カスタムバージョンの「MEST MKII Custom」も展開し、店頭予想価格は23万4,700円前後。取扱い店舗はeイヤホン各店、フジヤエービック、ヨドバシカメラ各店、上新電機、エディオンと一部の楽器店。なお、Unique Melody製のイヤホンを所有するユーザーを対象に、カスタム版の優待販売も行う。詳細は後述する。

  • MEST MKII Customの作成例(Gold Titanium)

カスタムイヤホンで知られるUnique Melody(ユニークメロディ)が2020年に発売したイヤホン「MEST」と同様に、ダイナミック型、バランスド・アーマチュア(BA)、静電型、骨伝導の4種類のドライバーを採用したクワッドハイブリッド構成を継承。

MESTとの違いは骨伝導ドライバーで、従来は中高域用に片面多層圧電セラミックス骨伝導ドライバーを採用していたが、MEST MKIIではフルレンジの両面多層圧電セラミックス骨伝導ドライバーを新たに採用している。

  • 4種類のドライバーを搭載したクワッドハイブリッド構成。右側の金色のパーツが新しい骨伝導ドライバー

両面多層圧電セラミックス骨伝導ドライバーは、振動板を何層にも重なるセラミックスの薄膜で挟み、両面から振動させるもの。このドライバーをフェイスプレートとサポートプレートで挟み込んでフェイスプレートとの接地面積を増やし、伝導効率と感度を向上させて、フルレンジで鳴らせるようにした。

骨伝導ドライバーの効果はシェルのフィッティングによって決まる。MEST MKIIは人間工学に基づいて設計した本体を採用し、コンパクトかつ軽量に仕上げた。骨伝導のレスポンスと再生周波数を大幅に拡張し、骨を伝わる振動による骨導音を向上させることで、空気振動と二種類の振動による新しいリスニング体験を提供するという。

  • コンパクトかつ軽量に仕上げたカーボンファイバーシェル。ユニバーサルモデルのフェイスプレートには金属ベントを配置

複雑なデザインで光を乱反射させ、見る角度によって異なる表情を見せるというカーボンファイバーシェルを採用。アクリル製のものより高強度で軽い点が特徴だが、製造の難易度が高く、アクリルよりも製造に時間がかかるため、経験を積んだスタッフが手作業で仕上げている。

  • 複雑なデザインで光を乱反射させ、見る角度によって異なる表情を見せる

フェイスプレートには新たに金属ベントを採用し、ベントホールから本体内に流れる空気量をコントロールすることで、ダイナミックドライバーのポテンシャルを最大限に発揮。金属製とすることでハンドメイドによる左右差を少なくし、ベントホールの影響によるサウンド差をなくすという。音道管には金属製ノズルを装備した。

  • 金属製ノズルを装備

ドライバー構成は、低域用のダイナミック型×1、中高域用のBA×2、高域用のBA×2、超高域用の静電型×2と、骨伝導×1。再生周波数帯域は20Hz~70kHz(従来機は20Hz~55kHz)。入力感度は112dB。インピーダンスは12.3Ω。

付属のケーブル「UM Copper M2 Custom Cable」はOCC 銅導体を採用しており、長さは約122cm、入力は3.5mmステレオミニ。カスタム2pin端子によって着脱できる。Dignis製のオリジナルレザーケースやAZLA製イヤーピースなどが付属する。

  • 製品内容

MEST MKII Custom 優待販売キャンペーン

Unique Melody製のユニバーサルイヤホンやカスタムイヤホンのユーザーを対象に、MEST MKIIのカスタム版を通常価格(23万4,700円前後)より約2万円安い、21万4,700円で優待販売するキャンペーンを実施する。対象期間は9月22日~10月31日。対象店舗はe☆イヤホンの秋葉原店/大阪日本橋本店/名古屋大須店/梅田EST店とフジヤエービック。

所有するUnique Melody製イヤホンのシリアルナンバー(イヤホン本体内側に刻印)を、MEST MKII Customの注文時にオーダーフォーム備考欄に記入すると、本体代金に優待価格が適用される。

  • MEST MKII Customの作成例(Silver Titanium)

  • 作成例(Purple Fiber)。フェイスプレートのカラーや仕上げ、ロゴデザインなどが好みに応じて選べる