いつものWebページをスパンと開きたい

今や、Webブラウザは日々の生活において欠かすことのできないアプリケーションだ。私たちはWebブラウザを使わない日がないというほど、毎日Webブラウザを使い、インターネットを経由して情報を取得している。

使い方にもよるが、大抵の人はよく訪れるWebサイトが決まっていないだろうか。それは仕事で使うWebサイトやWebアプリケーションかもしれないし、SNSかもしれないし、天気予報や雨雲レーダー情報を提供するサイトかもしれない。多くの場合、こうしたWebサイトはブックマークに登録してあったり、検索エンジンを経由したりしてアクセスしていると思う。

しかし、毎日毎日使うとなると、いちいちブックマークを開いてアクセスしたり、検索エンジン経由でアクセスしたり、Webブラウザの履歴機能やサジェスト機能を経由してアクセスしたりというのが、まどろっこしくなってくる。開きたいURLはわかりきっているのだ。できれば、1文字くらいの入力でスパーンとそのサイトが開けたらうれしい。無駄なことに時間は割かない。こうした小さな効率化の積み重ねが、日々の生活の中でちょっとしたゆとりを生んでくれるのである。

Webページを開くまで3ストローク

世界最大シェアにして、シェア2位以下のWebブラウザに大差をつけているGoogle Chromeには、こうした短縮アクセスを可能にする機能が用意されている。使ったことがないのであれば、ぜひ試してもらいたい。

操作のイメージはこんな感じだ。まず、「Ctrl」+「L」でフォーカスをアドレスバーへ移す。

  • 「Ctrl」+「L」でフォーカスをアドレスバーへ移す

    「Ctrl」+「L」でフォーカスをアドレスバーへ移す

ここで1文字入力する。ここでは「x」と入力している。

  • 「x」と入力

    「x」と入力

さらに「Enter」キーを押す。すると次のように登録されたWebページが表示される。

  • 登録されたWebページが表示される

    登録されたWebページが表示される

操作としては「Ctrl」+「L」「x」「Enter」であり、3ストローク(3入力)で目的のWebページを開いたことになる。「Ctrl」+「L」について、「Ctrl」キーを押した後で「L」を押す動作にしている場合は4ストロークということになるが、感覚的には3ストロークといったところだ。

この「x」の部分を任意に設定することが可能で、自分がよく訪れるWebページを同じように登録して開くことができる。慣れてくると、これはもう手放せないアクセス方法になる。開きたいWebページをスパンと開くことができるのだ。

なお、Macを使っている場合は「Ctrl」+「L」が「⌘」+「L」になる。上記の操作は「⌘」+「L」「x」「Enter」となるわけだ。ただし、Macではシステム環境設定でショートカットキーを置き換えることができるので、Chromeで「⌘」+「L」の動作を「Ctrl」+「L」に置き換えることもできる。こうすれば、Windowsと同じように「Ctrl」+「L」「x」「Enter」でアクセスすることができる。

短縮オープンWebページの登録方法

前述した機能はGoogle Chromeの持つ「検索エンジン」の機能を利用することで実現できる。3ストロークで開きたいWebページを検索エンジンとして登録するのだ。この仕組みを利用することで、最短3ストロークでのWebページのオープンが可能になる。

検索エンジンの追加は「設定」→「検索エンジン」→「検索エンジンの管理」から行う。

  • は「設定」→「検索エンジン」→「検索エンジンの管理」

    は「設定」→「検索エンジン」→「検索エンジンの管理」

既定の検索エンジンがいくつか登録されているはずだ。下のほうに「その他の検索エンジン」という項目がある。ここの「追加」をクリックする。

  • その他の検索エンジン「追加」をクリック

    その他の検索エンジン「追加」をクリック

検索エンジンを登録する場合のポイントは「キーワード」だ。ここに、例えば「「Ctrl」+「L」「x」「Enter」でアクセスできるようにするなら「x」と入力する。ここに入力したキーワードが検索エンジンの絞り込みに使われるという機能を利用するわけだ。

  • キーワードに短縮入力用の文字を入力する

    キーワードに短縮入力用の文字を入力する

例えば、上記のスクリーンショットでは国土交通省の提供している「川の防災情報」というWebサイトの特定のページを「x」という言葉に割り当てている。これは、降雨観測にXRAINと呼ばれるXバンドマルチパラメータレーダを使ったリアルタイム雨量観測システムが使われていることろから取っている。もともとXRAINという愛称で呼ばれていたこともあり、「x」を割り当てるのが著者にとっては自然なのだ。

もし「1文字でしっくり来る文字がない」「ほかの登録したいWebページと文字が重なってしまう」といった場合は、2文字や3文字にしても構わない。「tenki」として天気予報のWebページを登録するとかだ。入力するストローク数は増えてしまうが、ブックマークを開くよりもよほど速く開くことが可能だ(もちろん、ブラインドタッチのように高速入力が可能な方という条件はついてしまうけれど)。

  • 登録された短縮入力用のニセ検索エンジン

    登録された短縮入力用のニセ検索エンジン