外出時のマスク着用が当たり前となった今。マスクをしていると顔の下半分が隠れるため、顔の上半分や髪の印象が重要になってきます。Zuvi Japanが発売した次世代型コードレスヘアドライヤー「Zuvi Halo」は、「艶やかな髪の必要な保水率を維持する」とのこと。これは気になる! 新製品の特徴をオンラインセミナーからお届けします。
太陽光と風をヒントに誕生したドライヤー
2019年に香港で創業したZuviは、第一原理(First principle)思考で物事を考えることを原則とし、 人々の生活に欠かせない家電製品の分野に着目・研究開発している企業。9月3日に発売した次世代型コードレスヘアドライヤー「Zuvi Halo(ズーヴィーヘイロー)」は、「ドライヤーはなぜコードレスにならないのか」「速乾性に優れつつも髪のダメージを抑えるにはどうすればよいか」という課題を解決するため、開発されました。
オンラインセミナーにて、Zuvi Japan代表取締役の川中良之氏は次のように説明しました。
「従来の熱風放出型ドライヤーは、古くは100年前に誕生したと言われています。一般的にハイパワーのモデルは1,200W程度の電力を使い、ドライヤー内部で100℃以上の温風を作り出しますが、髪に届くころには60℃~70℃になるため、エネルギーのロスがあります。大量の電力を使うことから、従来型のドライヤーをコードレス化するのは難しい。そこで当社は、太陽光と風で髪を乾かすという、自然の原理に着想を得て開発を進めました」(川中氏)
ポイントとなったのは、特許技術でもある「Wide Spectrum Spatial Modulated Light」です。これは、太陽の光を応用した熱伝導技術。乾燥に最適な光を作り出し、髪表面の水分子の蒸発を加速させる仕組みです。光を放出するリング部分には、120層のナノコーティングを施し、有害な紫外線や可視光線を遮断しています。
本体からは最大で秒速36mの風を放出。使用する環境から取り込んだ空気を送風しているため、熱を持ちません。風を当てて乾燥を促進させ、熱を吹き飛ばします。同社によると、使用時の髪表面温度は37℃前後。頭皮が熱くなりすぎないので、乾燥を防ぐほか、子どもでも熱がらずに使えそうですね。
温風ではないとすると、気になるのは髪を乾かすスピード。これは「従来型の熱風式ヘアドライヤーと同等」とのことでした。
Zuvi Japanによると、「従来型の熱風式ヘアドライヤーを使ったあとは、髪の保水率が8~11%だったのに対し(乾きすぎ)、Zuvi Halo使用後の保水率は17%。健康的で艶やかな髪に必要な保水率を維持することで、静電気の発生を大幅に抑制します。髪の滑らかさは17%、しなやかさは9%、高まります」とのこと。髪のしなやかさとツヤをキープして、滑らかな手ざわりになるというわけですね。
さらに、「ドライヤーによるヘアカラーの退色を気にされる方がいらっしゃると思います。ドイツの試験機関SGSによると、従来型の熱風式ヘアドライヤーを使用した場合と比べ、Zuvi Halo使用後は約2倍、カラーが持続したという結果が出ました」(川中氏)が説明しました。
コードレス化を実現。19分で90%まで充電可能
光と風で乾かすという独自の技術によって、消費電力は290Wまで少なくなり、コードレス化を実現できました。専用のチャージングドックは急速充電に対応し、19分で90%まで充電できます。これなら、お風呂に入っている間に充電できますね。満充電にかかる時間は34分です。
運転モードはFAST・SOFT・COOLの3段階。FASTモードでは、本体に搭載した15のセンサーが周囲の温度と湿度を感知し、自動で風と光の出力効率を調節します。連続運転時間は、FASTモードが13分、SOFTモードが15分、COOLモードが27分です。本体サイズは幅265×奥行き98×高さ84mm、重さは630gとなっています。
また、計7つのノイズ低減設計を盛り込み、動作音は65dBA以下を実現。髪を乾かしながら会話ができるほど静かとのこと。コードレスのドライヤーなら、リビングでテレビを見ながら髪を乾かしたり、家族と会話しながら乾かしたりと、いろいろな場所で使うことになりそうなので、静かさは大切です。
秋から冬になると、乾燥や静電気で髪の傷みが気になります。熱や過度の乾燥による髪のダメージを抑えるZuvi Haloは、これからの季節で特に重宝しそうなドライヤーです。55,000円という価格は即決するには勇気がいりますが、店頭で使い心地を試してみたいアイテムではないでしょうか。