富士フイルムは9月2日、YouTubeで製品発表会「X Summit PRIME 2021」を実施し、ラージフォーマットCMOSセンサーを搭載するGFXシリーズミラーレスカメラの新製品「FUJIFILM GFX50S II」を発表した。価格はオープンで、予想実売価格はボディが495,000円前後、GF35-70mmレンズキットが548,900円前後。発売は9月29日の予定。

  • 「FUJIFILM GFX50S II」

GFX50S IIは、2017年に発売された「GFX 50S」の後継機。現行モデルの高画素機「GFX100S」からセンサー以外のほぼすべての機能を継承した点が特徴で、外観もほとんど同様のデザインを採用。共通の操作性を維持し、前モデルでは取り外し式だったEVFが一体型になっている。

最も大きな違いとなるセンサーには、43.8×32.9mmサイズのラージフォーマットCMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンはX-Processor 4を組み合わせる。画素数は5,140万画素で、画素ピッチは5.3μmという広さを実現したほか、センサーのフォトダイオードに備えるマイクロレンズの形状とサイズをカスタマイズすることで、さらに鮮鋭で優れたRAW画像を取得できるとしている。なお、位相差画素は備えずコントラストAFのみの対応となるが、安定したAF動作を行えるとのこと。

防振機構もGFX100Sと同等のものを搭載し、6.5段分の手ブレ補正に対応する。センサーシフト式のピクセルシフトマルチショット機能も備え、2億画素での撮影が可能。新しいフィルムシミュレーションを網羅したほか、バッテリーにX-T4と同じ「NP-W235」を採用している。その他の主な仕様は以下の通り。

  • センサー:43.8mm×32.9mm ベイヤーCMOSセンサー 約5,140万画素
  • 画像処理エンジン:X-Processor 4
  • マウント:FUJIFILM Gマウント
  • 手ブレ補正:最大6.5段
  • 背面ディプレイ:3.2型約236万ドット 3方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶
  • 記憶メディア:SDカード(UHS-II対応)×2
  • バッテリー:NP-W235
  • 本体サイズ:W150.0×H104.2×D87.2mm
  • 重さ:約900g(バッテリーとSDカード含む)