ここからは、実ゲームのベンチを紹介していきたい。軽めのゲームとしてFPSの「レインボーシックス シージ」、中量級のゲームとして「Apex Legends」、レイトレーシング対応の重量級ゲームとして「バイオハザード ヴィレッジ」、さらにレイトレーシングとDLSS両対応の重量級ゲームとして「サイバーパンク2077」を用意した。

また、ここでは比較用としてASUSTekのハイエンドゲーミングノート「ROG Zephyrus S17 GX703HS」を用意した(詳しいレビューはこちら)。CPUに第11世代Coreプロセッサの「Core i9-11900H」(8コア16スレッド)、GPUに「GeForce RTX 3080 Laptop GPU」と近いスペックを備えている。ただし、GPUの電力は140Wでブーストクロックは1,645MHzとGE76 Raider 11Uに比べて若干低い。そのため、CPUのわずかな性能差とGPUの電力設定でどこまでフレームレートが変わるのか注目と言える。

  • レインボーシックス シージのベンチマーク結果

レインボーシックス シージは内蔵のベンチマーク機能で測定した。比較的軽めのゲームということもあり、平均482fps、最低でも394fpsと360Hzの超高リフレッシュレートを活かし切れるフレームレートを出した。

  • Apex Legendsのベンチマーク結果

Apex Legendsはトレーニングモードで一定のコースを移動した際のフレームレートをCapFrameXで計測している。すべての画質を一番高く設定している。平均262fpsとリフレッシュレート360Hzをフルに活かせないが、このゲームは最大でも300fps。そう考えると、かなり限界に近いところまでフレームレートを出せているのが分かる。

  • バイオハザード ビレッジのベンチマーク結果

バイオハザード ビレッジはマップの一定コースを移動した際のフレームレートをCapFrameXで測定している。画質は最高の“限界突破”に設定した上で、レイトレーシング関連の設定もすべて一番高くしている。かなり重たい設定ではあるが、平均110.8fpsと十分快適にプレイできるだけのフレームレートを出した。

  • サイバーパンク2077のベンチマーク結果

サイバーパンク2077はマップの一定コースを移動した際のフレームレートをCapFrameXで測定している。画質は“レイトレーシング:ウルトラ”に設定、DLSSは“バランス”とした。レイトレーシング関連の設定を高くすると描画負荷を軽減するDLSSを有効にしても動作は重いが、それでも平均80fpsを超え、最小(1%)でも60fps超えとノートPCでも高画質で快適に遊べるのはうれしい限りだ。

Core i9-11980HKは、ノートPC向けCPUとして最高クラスの性能を備えている。シングルスレット、マルチスレッドのどちらにも強く、Office系アプリ、クリエイティブ系アプリ、ゲームのどの用途でもオススメできる。ノートPCでも性能を妥協したくない人にピッタリだ。また組み合わされるGeForce RTX 3080 Laptop GPUもノートPC向けとして最高峰のGPU。360Hzの液晶も備え、2.9kgという重さを除けばE76 Raider 11Uは、どんなニーズに対応できる万能性に優れた1台と言える。