米Intelは7月29日(現地時間)、Ice Lakeアーキテクチャを採用する最大38コア/76スレッドのワークステーション向けCPU「Intel Xeon W-3300」シリーズを発表した。コア数/スレッド数違いで5つのSKUを展開しており、価格は949ドル~4,499ドル。システムインテグレータを通じて展開する。

  • 「Intel Xeon W-3300」シリーズ

10nmプロセスのIce Lakeアーキテクチャを採用し、高い性能を実現したというワークステーション向けのハイエンドCPUシリーズ。メモリは8ch DDR4-3200で最大4TBまでサポートし、CPU直結PCIe 4.0を64レーン搭載。動作周波数を引き上げる「Intel Turbo Boost Technology 2.0」や、「Intel AVX-512」に対応して高負荷ワークロードの性能を引き上げたほか、Intel Optane SSD P5800XやディスクリートWi-Fi 6Eにも新しく対応する。

性能面では、32コア/64スレッドを搭載する「Intel Xeon W-3365」と、「AMD Ryzen Threadripper PRO 3975WX」の比較で最大27%高速にクリエイティブなワークロードを処理できるとしており、前世代の「Intel Xeon W-3275」比でも最大26%高速化したという。コア数や動作周波数などの主な仕様は以下の通り。

SKU Xeon W-3375 Xeon W-3365 Xeon W-3345 Xeon W-3335 Xeon W-3323
コア数/スレッド数 38/76 32/64 24/48 16/32 12/24
ベースクロック 2.5GHz 2.7GHz 3.0GHz 3.4GHz 3.5GHz
最大動作周波数(1コア) 4.0GHz 4.0GHz 4.0GHz 4.0GHz 3.9GHz
最大動作周波数(全コア) 3.3GHz 3.5GHz 3.7GHz 3.7GHz 3.7GHz
Intel Smart Cache 57MB 48MB 36MB 24MB 21MB
PCIe 4.0レーン 64 64 64 64 64
TDP 270W 270W 250W 250W 220W
対応メモリ 8ch DDR4-3200 8ch DDR4-3200 8ch DDR4-3200 8ch DDR4-3200 8ch DDR4-3200
メモリ最大搭載量 4TB 4TB 4TB 4TB 4TB
ECC 対応 対応 対応 対応 対応
Reliability, Availability, and Serviceability (RAS) 対応 対応 対応 対応 対応