Instagramは7月27日(米国時間)、16歳未満(一部の国と地域では18歳未満)の若年層ユーザーが安全にInstagramを活用できるようにするための新機能をリリースした。

新機能は、若年層の利用者をデフォルトで非公開アカウントに設定すること、悪意のあるアカウントから若年層の利用者を見つけにくくすること、若年層の利用者へリーチする広告についての制限の3つ。

若年層の利用者をデフォルトで非公開アカウントに設定

まず、今後Instagram上に作成される若年層ユーザーのアカウントは、すべてデフォルトで非公開アカウントとなる。他の利用者が非公開アカウントの投稿/ストーリーズ/リールを閲覧するためにはアカウントをフォローする必要があるため、非公開アカウントに設定することで自分の投稿に誰がアクセスしてよいかを若年層の利用者が管理できるようになる。

これまでも若年層の利用者がアカウントを作成する際には公開/非公開の選択をするようになっていたが、若年層の利用者は非公開アカウントを選択することが多く、10人中8人が非公開アカウントを選択していたという。なお今回の措置に先立ってアカウントを公開設定している若年層の利用者に対しては、非公開アカウントのメリットと非公開アカウントへの切り替え方法をあらためて通知する。

悪意のある可能性が高いアカウントから若年層利用者を見つけにくくする

ここでいう「悪意のある可能性があるアカウント」とは、若年層のアカウントから直近でブロックや報告をされたことのある大人が運営するアカウントなどを指す。こういったアカウントは若年層に対して不適切な行動をとる可能性があるため、該当するアカウントの発見タブやリール、「おすすめのアカウント」において若年層のアカウントを非表示にする。また、ユーザーネームを検索して若年層のアカウントを見つけた場合も、そのアカウントのフォローを不可とし、若年層ユーザーによる他の利用者の投稿へのコメントの閲覧、若年層ユーザーの投稿やコンテンツへのコメントもできない。

この機能は日本、米国、オーストラリア、フランス、英国から導入され、今後他の国に拡大するという。

若年層の利用者へリーチする広告についての制限

広告については、広告主の配信設定に制限が設けられる。若年層向けの広告については、年齢/性別/場所についてのみ配信設定が行えるようになり、若年層利用者の興味関心や他のアプリやウェブサイトの閲覧履歴などの情報に基づいたターゲティングができなくなる。

Instagramでは関連性の高い広告を表示するために利用者の興味関心や他のアプリやウェブサイトの閲覧履歴の情報を利用しており、ユーザーが広告表示設定でそういった情報にアクセスさせないための設定も提供しているが、若年層ユーザーには適切な判断ができないことがあるための措置となる。今後は、ユーザーが18歳になった時点で、広告主が利用者にリーチするために利用できるターゲティングオプションと、その管理方法について通知される。

この変更は数週間以内に全世界で導入され、Instagrame、Facebook、Messengerも対象となる。