Twitterの「リスト」には、公開リストと非公開リストが存在します。この記事では、非公開リストの機能や仕組みを解説したうえで、非公開リストに追加した際に、相手のアカウントに通知が届く(バレる)場合と通知が届かない(バレない)場合の違いを検証していきます。
Twitterの非公開リストとは
Twitterにおける「非公開リスト」とは、他のユーザーから見えないように設定したリストのことを指します。非公開に設定していない通常のリスト(公開リスト)は、他のユーザーからも閲覧することが可能です。一方、非公開リストは基本的にリストの存在自体を他のユーザーに知られることはありません。
また、通常のリスト(公開リスト)にアカウントを追加すると、その相手に通知が届きますが、非公開リストの場合は通知されることはありません。非公開リストは、自分だけが見ることのできる秘密のリストといえます。
非公開リストを作成する方法
非公開リストを新規作成したり、既存のリストを非公開に設定する方法をに紹介します。今回は手順の説明にiPhone(iOS)版のTwitterアプリを使用していますが、Android版でも同じ流れです。ブラウザ版のTwitterでも左カラムのメニューから「リスト」を選べば、同様に設定できます。
非公開リストを新規作成する
既存のリストを非公開に設定変更する
リスト機能の仕組みや新規リストの作成方法などは、下記の関連記事で詳しく解説していますので、ご参考にどうぞ。
【検証】非公開リストにアカウントを追加すると相手に通知される?
非公開リストにアカウントを追加した際、相手に通知されるかどうかを実際に検証しました。ここでは、編集部のアカウント「MN-ツイッター研究班A」が作成した非公開リストに「テストアカウント」を追加する例で試しています。以下、ライトモードの画面が「MN-ツイッター研究班A」、ダークモードの画面が「テストアカウント」です。
結果を先に書くと、この場合、非公開リストに追加された側にそのことを伝える通知は届きませんでした。
【検証】非公開リストを公開リストに変更すると相手に通知される?
非公開リストを公開に切り替えると、相手に通知が届くか検証しました。先ほどと同じく、非公開リストの作成者は「MN-ツイッター研究班A」で画面はライトモード、非公開リストに追加される側は「テストアカウント」で画面はダークモードです。
【検証】鍵垢の非公開リストを公開リストに変更すると通知される?
「MN-ツイッター研究班A」を非公開アカウント(鍵垢)にしたうえで非公開リストを作成。そこに「MN-ツイッター研究班A」のフォロワーである「テストアカウント」を追加した後で、公開リストに変更するとどうなるかを検証しました。
結果、リストに追加された側の「テストアカウント」の元に通知は届きませんでしたが、「自分がメンバーになっているリスト」を調べると、公開リストに変更された「研究班A」のリストが表示されました。このとき、「MN-ツイッター研究班A」は非公開アカウント(鍵垢)のままです。
リストに追加したことが相手に通知される場合/通知されない場合
リストに追加したことが相手のアカウントに通知される場合と通知されない場合、その分類をまとめます。リストに追加する側である自分のアカウントが、公開アカウントの場合と非公開アカウントの場合に大別して整理します。
わかりやすい結論としては、「非公開リスト」にしておけば、自分のアカウントが公開アカウントであろうと非公開アカウント(鍵垢)であろうと、非公開リストに追加したことを相手に知られることはありません。
自分が公開アカウントの場合
リストに追加する側(自分)が公開アカウントの場合は下表のようになります。通知についても、相手が「自分がメンバーになっているリスト」を調べた際も、リストを公開していれば相手に知られ、リストを非公開にしていればバレません。
通知の有無 | 自分がメンバーになっているリスト | |
公開リストに追加 | 通知される | 抽出される |
非公開リストに追加 | 通知されない | 抽出されない |
公開リストに追加後、非公開化 | 追加時に通知される | 非公開化後は抽出されない |
非公開リストに追加後、公開化 | 通知されない | 公開後に抽出される |
自分が非公開アカウントの場合、相手が非フォロワーの場合
リストに追加する側(自分)が非公開アカウントの場合を下表にまとめました。自分が非公開アカウントで相手が自分のフォロワーでなければ、リストに追加したことはバレません。
通知の有無 | 自分がメンバーになっているリスト | |
公開リストに追加 | 通知されない | 抽出されない |
非公開リストに追加 | 通知されない | 抽出されない |
公開リストに追加後、非公開化 | 通知されない | 抽出されない |
非公開リストに追加後、公開化 | 通知されない | 抽出されない |
なお、自分が非公開アカウントで相手が自分のフォロワーである場合は、「自分が公開アカウント場合」と同じ結果になります。
非公開リストの利用時の注意点
非公開リストを使うときの注意点について解説します。
公開設定の変更に要注意
今回筆者が検証した結果では、非公開リストを公開に変更しても、リストに追加されているアカウント(相手)にはその旨が通知されませんでした。しかし、相手アカウントが「自分がメンバーになっているリスト」を確認した場合は知られてしまいます。リストに追加したことを相手に知られたくない場合は、非公開リストを使い、設定変更を行わないのが無難です。
非公開リストが外部から見えるバグが過去に発生
他人から見えないはずの非公開リストですが、2020年2月に他のアカウントから見えてしまうというバグが発生しました。さらに、同年9月にも「list:@ユーザー名/list」と入力すると非公開リストを閲覧できるバグが発見され、大きな騒動となりました。いずれもTwitterが速やかに修正対応しましたが、今後も同様の不具合が発見される可能性がゼロとは言い切れず、注意するに越したことはありません。
まとめ
ここまで非公開リストについて解説してきました。他人にリストを見られたくないとき、リストに追加したことを相手アカウントに知られたくないときに便利な非公開リスト。外部に漏れないことに安心しきるのは禁物ですが、上手に活用してTwitterの楽しみを広げましょう。