パナソニックは6月24日、ホームベーカリー「ビストロ」シリーズの新製品となる「SD-MDX4」を発表した。9月1日に発売し、価格はオープン、推定市場価格は49,000円前後。

  • ホームベーカリー「ビストロ」(SD-MDX4)

自宅で過ごす時間が増えた昨今は「できたてのパンを楽しみたい」「子どもや家族に、手作りのパンを食べさせたい」といったニーズも高まっている。パナソニックの調査によると、ホームベーカリーの市場動向も、9年ぶりに伸張したという。

ホームベーカリーの一般的なパン作り工程としては、「ねり」「発酵」「焼成」という3ステップがある。今回のSD-MDX4は、パン生地を仕上げる過程で「たたく」「伸ばす」といった立体的・職人的な手法を採り入れた「3D匠ねり」と、室温とベーカリー庫内の温度に合わせてプログラムを変える「Wセンシング発酵」を搭載。膨らみやすいパン生地を作るとともに、季節や温度環境に応じてイーストの投入タイミングなどを自動調整し、年間を通して安定した焼き上がりのパンを作れるようにした。

パン作りのメニューとしては、新たに「リッチ パン・ド・ミ」と「低糖質パン」を追加。前者は生食パン向けのメニューで、従来の「パン・ド・ミ」メニューと比べて「ねり」と「ねかし」の工程を増やすことによって、しっとりキメ細かく柔らかい食感の生食パンを焼ける。

後者の低糖質パンは、日清フーズが監修した低糖質パンミックス「SD-LCM10」(5回分、2,484円)を使うことで、既存のパンミックス「SD-MIX100A」と比較して糖質を約60%カットしたパンを焼くメニューだ。SD-LCM10は、低糖質パンによく使われる材料(ふすま粉や大豆粉)を含まないため、翌日までふっくらしっとりした低糖質パンに焼き上がるという。

  • 「リッチ パン・ド・ミ」メニューで焼いた生食パンのイメージ

  • 「低糖質パン」メニューで焼いたパンのイメージ

そのほか、米粉を使うグルテンフリーのアレンジレシピ、ドライ天然酵母食パンなど、多彩なメニューを搭載。パンのほかにも、甘酒、ジャム、もち、うどん・パスタ・ピザ生地なども作れる。焼きの容量(食パン)は1斤またはハーフ。本体サイズは約幅26.3×奥行き35.6×高さ35.3cm、重さは約6.0kg。

合わせて、ホームベーカリーの新製品「SD-MT4」と「SD-SB4」も発売する。推定市場価格は、SD-MT4が42,000円前後、SD-SB4が28,000円前後。上記のSD-MDX4とは搭載メニュー数などが異なり、エントリー機のSD-SB4はリッチ パン・ド・ミや低糖質パンといったメニューを省いている。

  • SD-MT4

  • SD-SB4