NECは6月23日、グローバル市場を見据えた5G基地局装置の無線機(RU:Radio Unit)を製品化し、2021年度下期に出荷を開始すると発表した。

  • グローバル市場向け5G基地局無線機(RU)

同製品は、グローバルで5Gの周波数帯に使用されている、3.7GHz周波数帯(3.3~4.2GHz)に対応。また、空間多重と無線伝搬路の品質安定性を同時に向上する「Massive MIMO(マッシブマイモ)技術」を活用した超多素子アンテナと、高精度なビームを形成するデジタルビームフォーミング技術を組み合わせ、多くの端末との高速・大容量通信を実現するとしている。

さらに、従来機種と比較して高出力化と広帯域化を行い、通信エリアの拡大と高速伝送を実現。また、NEC独自の高密度実装技術、省電力技術、およびファンレス化により、小型軽量化、低消費電力を実現しているという。

仕様面においては、O-RAN Allianceが定めるO-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠しており、異なるベンダの基地局装置とも接続が可能。同社は、今回の製品ラインアップ強化をはじめ、今後もグローバル5G事業を推進していく方針だ。