米コンピュータ緊急事態対策チーム(US-CERT: United States Computer Emergency Readiness Team)は6月10日(米国時間)、「Google Releases Security Updates for Chrome|CISA」において、Google Chromeに脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome version 91.0.4472.101 for Windowsよりも前のバージョン
- Google Chrome version 91.0.4472.101 for Macよりも前のバージョン
- Google Chrome version 91.0.4472.101 for Linuxよりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome version 91.0.4472.101 for Windows
- Google Chrome version 91.0.4472.101 for Mac
- Google Chrome version 91.0.4472.101 for Linux
脆弱性のひとつは深刻度が緊急(Critical)に分類されており注意が必要。さらに、深刻度が重要(High)に分類されている「CVE - CVE-2021-30551」に関してはすでにサイバー攻撃に利用されていることが確認されている。Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA)は、上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。
Google Chromeはメニューから「Google Chrome について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってGoogle Chromeを再起動することでバージョンアップが適用される。