プラススタイル(+Style)が5月13日に発売した「スマート扇風機」。普通の扇風機と何が違うのか、実際に使ってその「スマートさ」を確かめてみました。

  • +Style スマート扇風機

    +Style「スマート扇風機」(中間の支柱を取り外して小型化したところ)

14,980円と扇風機としてはやや高価ですが、静音性が高いDCモーターとスマート機能の付加価値を考えると、納得感のある価格設定とも言えます。

そしてまだ発売されたばかりですが、「Amazonタイムセール祭り」(5月25日23時59分まで)ではさっそく、20%オフの11,980円で販売中です。

+StyleはAmazonの大きなセールにあわせて値下げを行うことが多いため、手ごろな価格で手に入れたいならセールを狙うと良いでしょう。

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    スマート扇風機(通常の高さにしたところ)

手持ちのスマホがリモコンに

+Styleのスマート扇風機は、一般的な扇風機と同様に、本体のモーター部にあるボタンから電源オン/オフや首振り、風速、タイマー設定など基本的な操作が行えます。専用のリモコンは付属しておらず、スマホをリモコンとして使います。

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    スマホアプリ「+Style」をスマート扇風機のリモコンとして使う

宅内の無線LAN(2.4GHz)にスマート扇風機を接続し、iOS/Android用の「+Style」アプリから操作可能。12段階の細やかな風速設定が可能で、電源オン/オフのスケジュール設定にも対応します。もちろん、複数のスマホに同じアプリを入れられるので、スマホさえあれば家族全員でスマート扇風機のリモコンを共有できます。

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    本体のタッチボタンからも操作可能

スマートスピーカー連携で「扇風機つけて」

さらに、スマートスピーカーとの連携にも対応。Googleアシスタント(Google Nestシリーズなど)や、Amazon Alexa(Amazon Echoシリーズなど)から操作可能です。

扇風機の近くまで行って、電源をオン/オフするのは意外と手間に感じるもの。スマートスピーカーと連携させれば、少し離れたところから「ねぇGoogle、扇風機つけて」と呼びかけるだけで起動できるので便利です。リモコンを探す手間も省けます。

たとえばリモートワークをしている人なら「ちょっと暑いな」と思ったときなど、パソコンから離れずに室内環境を調整できるため、重宝するでしょう。リビングでテレビゲームを遊んでいて、白熱したバトルの後に暑さを感じたときにもすぐに快適な風を得られます。

作業に集中したいときに、手を止めずに使えるという価値こそ、スマート扇風機ならではのものです。

スマホアプリだけでなく、スマートスピーカーとの連携による音声操作も可能

扇風機と一緒にエアコンもスマート化

スマートスピーカーとの連携にプラスして、エアコンと組み合わせる使い方も便利です。

+Styleの「スマートマルチリモコン」(別売)を用意すると、ほとんどのメーカーのエアコンをスマート化できます。たとえば、アプリのボタンを一押しするだけで、エアコンと扇風機を一発起動するように設定可能です。

スマートマルチリモコンには温度センサー機能も搭載されています。そこで、「室温が28度以上になったらエアコンとスマート扇風機を同時に起動する」というルーティンを設定すれば、家電操作の完全な自動化も行えます。

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    ルーティンの設定例。ボタンを押すだけでスマート扇風機と冷房を一発起動

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    スマートマルチリモコンの温度センサーに連動して、スマート扇風機と冷房を同時に動かす設定例

「スマートセンサー(ドア・窓)」(別売)と組み合わせれば、より凝ったスマート化も可能です。たとえば、「帰宅時にドアを開けた時に扇風機をオンにする」といった設定や、「窓を開けた時はエアコンをオフにして、扇風機のみ運転する」といったように、アイデア次第で楽しめます。

+Styleには人感センサー式のスマート照明など、組み合わせて使えそうな製品が多数そろっており、アプリでの設定の難易度は低め。上手く使いこなせれば、自宅の完全自動化も夢ではありません。

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    「スマートセンサー(ドア・窓)」のようなセンサー類も組み合わせられる

2段階で高さ調整、サーキュレーター風のサイズに

扇風機の高さは、マニュアル(手作業)ですが2段階で調整できます。通常のサイズは350×344×890mm(幅×奥行き×高さ)で、リビングで椅子に座っているときはちょうど良い高さ。

中間の支柱を取り外すと、高さ570mmの小型サイズになります。和室や布団と組み合わせたり、サーキュレーターのように使うにはこのサイズが適しています。なお、上下の首振りも上向き17度、下向き20度まで手動で調整可能です。

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    高さ570mmの小型サイズにしたところ(右)。左は通常の高さ(890mm)

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    中間の支柱を取り外したところ

バッテリー搭載、家中持ち運んで使える

+Styleのスマート扇風機にはもう1つ特徴があります。バッテリーを内蔵しており、コンセントにつながずコードレスで利用できるというものです。重さは約2.6kgとこのサイズの扇風機としては軽めで、持ち運びラクラク……! とまではいきませんが、取り回しは悪くはありません。

ちょっと別の部屋で使いたいというシーンで、バッテリー駆動は確かに便利です。たとえば自宅で一日リモートワークの日に、仕事中は書斎でそよ風を流し、昼休みには居間に持ち込んで涼をとるといった使い方で、いちいち電源ケーブルを外したり、空いているコンセントを探したりといった手間が省けます。

電池持ちは最大風量なら約2時間で、最小風量では30時間持続します。最小風量はそよ風のような柔らかい風で、動作音量もほぼ気にならないくらい静かなため、夜にエアコンの補助として回すのに適しています。

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    電源ケーブルはマグネット接続で取り外しやすい

一方で、日中28度を超えるような日には、最小の風量では物足りないと感じることが多く、扇風機を強めに回すことになります。そうなると、バッテリーだけの運転時間には不足を感じるときもあります。

なお、本体内蔵のリチウムイオンバッテリーは一般的に、利用し続けると劣化して容量が減ってしまうという性質があります。この製品は、劣化を避けるための工夫として絶縁スイッチが本体下部に用意されており、扇風機のモーター部とバッテリーを絶縁できます。オフシーズンに長期間保管するときは、絶縁スイッチをオフにしておくと長持ちするでしょう。

手放せない便利さ。扇風機カバーを使うと安心?

+Styleのスマート扇風機を使っていく上では、気をつけたいポイントもあります。

本体は樹脂パーツを多用した軽い作りになっていて、フロントカバーはバックカバーの溝にはめ込み、ぐるっと回すだけで簡単に組み立てられますが、ネジや留め具(ガードクリップ)などを使わずに固定しているので、動作中や持ち運ぶときはフロントカバーが外れてしまわないよう、取り扱いに注意する必要があります。子どもがいる家庭など、気になる場合は(送風部を覆う)扇風機カバーなどを併用すると安心できそうです。

この点について、プラススタイルの製品担当者は「フロントカバーはカバーをしっかり押さえて回さないと外れない構造になっている。各パーツの耐久試験や安全性試験(転倒のしづらさ等)を実施して問題ないことを確認した。(本体のボタン操作を無効化する)チャイルドロックも備えており、子どもがいる家庭でも基本的に安心して利用できると考えている」とコメントしています。

※編注:+Styleでは安全上の注意として、スマート扇風機を子どもだけで使わせたり、乳幼児の手の届くところで使わないよう、取扱説明書で案内している。

このように気をつけるべき点もありますが、手持ちのスマホやスマートスピーカーをリモコン代わりにでき、バッテリー搭載で屋内のどこにでも持ち運べるスマート扇風機は、家電に求める“スマートさ”を集約した製品であることは確か。その便利さは、一度試してみると手放せないものになりそうです。