今回は、エアコンの売れ筋をジョーシン浦和美園イオンモール店で取材しました。

エアコンは、これからの夏本番に向けて売り上げが伸びていく印象がありますが、同店スタッフの安藤敦氏によると、特に売れるのは6畳向けといいます。「台数でいえば、夏前から目立って売れるのは寝室や子供部屋用のエアコンです。リビング用ももちろん売れますが、比較的季節問わずに求められることがありますね」

  • ジョーシン浦和美園イオンモール店のエアコン売り場。スタッフの安藤敦氏に解説してもらった

そこで今回は、6畳用(冷房6~9畳、暖房5~6畳)エアコンの売れ筋をランキングしてもらいました。安藤氏は「リビング向けと比べて価格重視で選ばれることが多いのですが、そのうえで付加価値や付加機能が人気を左右する感があります」といいます。人気トップ5を見ると、5万~8万円台の低価格モデルが売れ筋のなか、20万円近いダイキン工業の「うるさらX」がランクインするなど、興味深い傾向が見て取れました。

「5月のエアコン選び、3つのアドバイス」を踏まえて、売れ筋を追いかけていきましょう。

<5月のエアコン選び、3つのアドバイス>

  • 5月中旬ごろまでは、2020年と2021年モデルの在庫が揃っていることが多くて狙い目。
  • 夏日が続くと売れ行きが伸びて工事予約も後ろにずれていくので、早めの買い物が一番。
  • 本体と工事費、1年間の電気代のトータルで価格を比較するのがお勧め。

※本文と写真で掲載している価格は、2021年4月27日14:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。

第1位:ナノイーX機能搭載の2020年モデル「Eolia Jシリーズ CS-J220D」

一番人気に挙げられたのは、パナソニックの2020年モデル「Eolia CS-J220D」でした。高濃度の「ナノイーX」イオンを放出する機能を備え、エアコン内部の油分まで分解し、ホコリの付着を抑えます。無線LANやスマートスピーカー機能にも対応します。取材時の価格は58,800円でした。

「本体価格が6万円以下とお値打ちなうえ、ナノイーX機能が付いているのがポイントです。やはり、コロナ禍で部屋の空気をきれいしたいというニーズは高まっていて、イオン放出機能に魅力を感じる人は増えていますね」

  • パナソニック「Eolia CS-J220D」

第2位:ダイキン工業のエントリーモデル「Eシリーズ AN-22XES」

続く2位は、ダイキン工業の2021年モデル「Eシリーズ AN-22XES」です。同社の一般家庭向けエアコンのエントリーシリーズに属しますが、ストリーマで内部を清潔に保ち、無線LANに対応するなどの付加機能も備えています。価格は69,800円でした。

「空調専門メーカーということで室外機の評価も高く、ダイキン工業のモデルを好む人は多いですね。そのうえで、もっともお安いモデルを求めて選ばれることがよくあります」

  • ダイキン工業「Eシリーズ AN-22XES」

第3位:フィルター自動掃除機能がある「Eolia EXシリーズ CS-220DEXJ」

3位は、再びパナソニックの2020年モデルとなります。「Eolia EXシリーズ CS-220DEXJ」で、ナノイーXや無線LAN機能に加え、フィルター自動清掃機能を備えているのが特徴です。価格は84,800円。

「フィルターのゴミは室外機に自動排出する仕組みになっているので、メンテナンスフリーで快適さが保てるのが魅力です。お手入れの手間を気にされる方は、コロナ禍前から多くいらっしゃいますね」

  • パナソニック「Eolia EXシリーズ CS-220DEXJ」

第4位:熱交換器まで掃除できる「霧ヶ峰 Rシリーズ MSZ-R2220」

4位には、三菱電機の2020年モデル「霧ヶ峰 Rシリーズ MSZ-R2220」がランクインしました。フィルター自動掃除機能や無線LAN機能を備え、価格は83,800円でした。

「フラップとルーバーを外して、自分で熱交換器まで掃除できるのが特徴です。フィルター自動掃除機能を使いつつ、こまめにお手入れをしてきれいに使いたいという人にお勧めですね。同社のエアコンは全シリーズを国内製造しているので、そこを気に入って購入する方もいらっしゃいます」

  • 三菱電機「霧ヶ峰 Rシリーズ MSZ-R2220」

第5位:20万円でも指名買いされる「うるさらX Rシリーズ AN-22XRS」

5位は、ダイキン工業の最上位シリーズに属する2020年版の「うるさらX Rシリーズ AN-22XRS」です。エアコンを通して換気と加湿が可能な唯一のシリーズで、価格は194,800円となります。他の人気上位モデルと比べて高価ながら、指名買いされる頻度はナンバーワンとのこと。

「特に、換気ができることを重視して指名買いされることが多い印象です。この傾向も、やはりコロナ禍で加速した感がありますね。自宅で過ごす時間が増えた人も増えていますし、この傾向は今夏も続きそうですね」

  • ダイキン工業「うるさらX Rシリーズ AN-22XRS」

はみ出し情報…リビング向けの一番人気は「Eolia Xシリーズ」

リビング向けでは、省エネ性能が高い最上位モデルが人気を集める傾向があるそうです。「一年を通してもっとも使う機会が多いエアコンということで、電気代とトータルで考えて選ばれる結果といえますね。サイズは、お部屋によって14畳と18畳タイプの人気が拮抗していて、さらに大きなモデルも売れます」

一番人気は、パナソニックの最上位「Eolia Xシリーズ」とのこと。2020年版の14畳モデル「CS-X400D2」の価格は209,800円でした。

  • パナソニック「Eolia Xシリーズ CS-X400D2」