日立建機は5月11日、UAV(Unmanned Aerial Vehicle、ドローンなどの無人航空機)で撮影した写真をインターネット上のクラウド経由で3次元点群データを作成するサービスである「Solution Linkage Point Cloud」を、2021年7月に提供開始すると発表した。価格は月額5万5000円。
新サービスの利用により、従来は数時間かかっていた点群作成の工程を、クラウドで自動処理できる。また、点群を作成する機能に絞ることで、ユーザー企業が保有するドローンや測量機器と自由に組み合わせられるとのこと。
ドローンなどのUAV測量には点群作成用のソフトウエアと高性能なPCを使用するが、同サービスではインターネットに接続した一般的なPCで作業できるため、初期投資費用を抑えられるとしている。
施工現場の3次元点群データは、最適な施工計画の立案や、日々の施工進捗の記録・管理に利用できるとのこと。土木工事の他、採石現場や産業廃棄物、災害現場などの現状把握も可能。
また、同社が2020年6月から提供しているスマートフォンによる土量計測サービスである「Solution Linkage Survey Advanced」を併用して、ドローンなどのUAV測量に必要な座標を容易に取得可能になる。
これにより、トータルステーションなどの測量機器や専門的な知見が無くても、座標情報を有する3次元点群データの作成が可能になるとしている。