7日間前後のお休みがあった2021年のゴールデンウィーク(GW)は、新型コロナの影響で家で過ごした人も多かったと思います。今回シャオミが4月27日に発売した「Mi ハンディクリーナー ミニ」を借りられたので、天気のよい日も多かったこのGWに、部屋の隅に溜まった(が見なかったことにしていた)ゴミをまとめて掃除してみました。

  • Mi ハンディクリーナー ミニ。本体とノズル2種、加えて充電用USBケーブルが付属する。店頭実勢価格は5,940円前後

ペットボトル大の小型ハンディクリーナー

Mi ハンディクリーナー ミニは、500mlペットボトルサイズの小型ハンディクリーナー。2,000mAhの内蔵バッテリで駆動するコードレスタイプで、吸引力の強弱は2段階で設定できます。本体の重さは500g。重心が手首側(本体下部)に設計されているため重く感じにくく、片手で操作できます。

  • ホワイトでまとめられたパッケージ。裏には型番や製品名、スペック表が3カ国語で書かれている。パッケージは紙製で捨てやすそうなところが好印象

  • 同梱品は本体、ノズル2種(ブラシノズル、すき間ノズル)、充電用USBケーブル(Type-A to Type-C)。ハンディサイズの取扱説明書も同梱されている。ゴミの吸引口は本体上側。バッテリは本体下(手首側)に格納されているようで、重さの重心が手元に近いため軽く持てる

  • 上部のダストカップはロック機構付き。バネ式のヒンジにより、カップのフタは軽い力で開けられる。本体底面には充電用USB Type-Cポート。充電は、本体同梱のUSBケーブルのみ使うよう案内されている(ただし家にあった他のUSBケーブルでも充電できた)

  • ダストカップはロックを外してひねると、本体から取り外せ、吸い込んだゴミを捨てられる。ダストカップは分解可能で、フィルターキット(写真右)の中にはHEPAフィルターがセット済み

「Mi ハンディクリーナー ミニ」のダストカップを外したところ。カップ、フィルター、HEPAフィルターの3つに分解可能。※音が出ます

ボタンを押すだけのシンプル操作

吸い込み口は本体上部にあり、同梱のノズルを取り付けて使用します。ノズルは2種(ブラシノズル、すき間ノズル)で、両方着けることもできれば、どちらかのみ装着することも可能。カーペットの上やフローリングの床など、用途によって使い分けるとよさそうです。排気口は底面真ん中。持ち方によってはダイレクトに排気を受けますが、排気の匂いや埃っぽさはあまり感じません。

  • ブラシノズルとすき間ノズルの両方を一緒に着けることも、どちらか1つのみを装着することもできる

本体のボタンは1つ。操作はシンプルで、この1つのボタンを押していくと、電源オン→通常モード(吸引力ノーマル・6,000Pa)→強力モード(吸引力強・13,000Pa)→電源オフ、と切り替えられます。

「Mi ハンディクリーナー ミニ」の動作モードは通常モードと強力モードの2種類。ボタンで切り替えて使う。※音が出ます

  • ここで突然のハムスター。我が家にはジャンガリアンハムスター(女の子・好物はブロッコリー)がいるのですが、ハム家の日々の掃除で部屋に驚くほどゴミが散らかることが難点です

ゴミが散らばったフローリングを掃除する

筆者宅ではジャンガリアンハムスターを飼っているのですが、汚れた床材(ケージの中に敷くチップ)を取り替えるときや餌のペレットを入れ替えるときなど、細かい床材やペレットが床にこぼれることがよくあります。しかし「後でまとめて片付けよう……」と先延ばしにしたまま掃除をせず、人間が住む家のほうは汚れていく一方。手軽に掃除できるアイテムを探していた矢先だったため、今回はMi ハンディクリーナー ミニで床材やペレットが飛び散った床を掃除してみました。

  • 床材やペレットが散らばった実際のフローリング。収納ケースのすき間にも入り込んでいるが、狭い場所ということもあり、なかなか片付けられずに時間が経過……(その間にも少しずつ追加で散らばっていく)

リアルに散らかった家の中のゴミを吸ってみた。※音が出ます

散らかしたゴミを吸っているところ(吸い方がわかりやすいよう、こちらは散らばった状態を再現したもの)。吸引モードは通常モードでの稼働だが、髪の毛やホコリ程度のゴミであれば問題なく吸い込める。※音が出ます

  • 数分で全てを吸引。すき間ノズルを収納ケースの下や間に滑り込ませてゴミを吸えたのがよかった

実際の掃除では、ノズルが細いすき間に入り床材をキャッチ。ハムスターの砂浴びに使う細かい砂も吸い込め、ものの数分で床材が散らかったスペースが綺麗になりました。その後部屋の隅に溜まった髪の毛&ホコリを片っ端から吸っていったところ、10分程度で目につくゴミが無くなり、その頃にはカップが満杯になっていました。細かな髪の毛、ホコリ程度のゴミであれば(強力モードでなくとも)通常モードの動作で問題なく吸えます。カップのだいたい9割以上がゴミで埋まると、吸引力が若干落ちてくる印象でした。

仕様上のバッテリー駆動時間は通常モードが最大30分間、強力モードが約9分間。実際に満充電から動かし続けてみたところ、通常モードで約27分駆動、強力モードで約9分と、ほぼ数値通りの実駆動時間となりました。

  • ダストカップがゴミ一杯になったら、ロック機構を外してゴミ箱へ。ゴミが詰まっていると、本体とノズルをつなぐフタ部分(写真右)にゴミが引っかかり、手で崩しながら捨てていく必要がある。大型のゴミはフィルターとカップのすき間から出にくく(写真左)、その場合はフィルターを外してゴミを捨てる。1回に吸うゴミの量が少ない場合はそもそもフィルターに絡みにくいため、ゴミに触らず捨てられそうだ

良かった点と気になった点

ざっくり部屋の掃除をし終えて、Mi ハンディクリーナー ミニを使って良かったと感じた点は次の3つでした。

  • サイズが小さい ……片手で持て、部屋の隅に立てておけるデザインは、単純に小回りがきいてよい。細長いノズルは狭い場所に入らせやすく、床拭き用のシートなどを用意しなくても目についたゴミをすぐ吸い込める。気負わず気楽に掃除を始められる。

  • 使い方がわかりやすい ……全体の構造がシンプル。ダストカップの外し方なども本体にアイコンが描かれており、説明書を見なくてもすぐわかった。操作も本体ボタンを押すだけの簡単さで迷うところがない。

  • バッテリー駆動時間 ……ほぼ仕様上通りの実駆動時間で、長時間しっかり掃除するには短いが、部屋の隅など細かいスペースをピンポイントで掃除するのには十分。充電端子がUSB Type-Cと、スマートフォンなどと兼用できる端子なのもよかった。

一方、気になった点は次の3つでした。

  • ダストカップの構造……ダストカップのフィルターに絡まった髪の毛やちりほこりなどは、手で引き剥がして捨てる必要がある。ゴミを吸い込むノズル下のフタ部分にも詰まることがあり、吸い込んだゴミの状況によっては手で触らなければいけない。

  • 吸引音……昼間は気兼ねなく使えるが、夜間の使用がためらわれた。また、音に敏感なペットの近くでは使いにくい。使う場所や時間を選ばない静音モードのようなものがあってもよかった。

  • 本体の熱……通常モードでは全く気にならなかったが、強力モードで数分間動かすと本体が熱くなる。もちろん持てないほどではないが、手で持つ位置を変えるくらいには熱いので注意。

  • ダストカップ、フィルター、HEPAフィルター、ノズルは水洗いでき、洗ったあとは完全に乾燥してから取り付ける。水洗いでカップ内部に付いたゴミは綺麗に落ちた

  • 乾きにくいHEPAフィルターを干してみた。HEPAフィルターの目地に詰まったゴミは取り除けなかったので、ある程度使ったらHEPAフィルターだけ取り替えたいところ(ただし現時点ではHEPAフィルターのみの国内販売はしていないようす)

小回りのきく小型サイズで掃除のハードルが下がる

最も魅力だったのは、やはり本体の小ささ。日々出てくるちょっとしたゴミを都度片付けるというのは意外と負担が大きいものですが、その負担を感じることなく、掃除に取り掛かる気持ちのハードルが格段に低くなりました。小回りもきき、狭くごちゃごちゃした部屋のすき間ゴミをサッと吸い込めるのも爽快です。

本体の質感もよく、隙間スペースに立てて置けることもポイント。吸い込み能力も今回試した限りでは十分で、約6,000円という価格相応に使える性能だと思います。コンパクトなサイズゆえ、部屋全体の掃除には不向きですが、机周りや棚の上など高い場所、車内、ペット用品近くなどピンポイントな場所の掃除に適しています。ダストカップ周りを改善した第2弾に期待したいところです。