ローランドは、アコースティックドラムに近いデザインを導入した電子ドラムキット「Vドラム・アコースティック・デザイン・シリーズ」(以下「VADシリーズ」)に最上位モデルとなる「VAD706」を追加した。2021年5月中旬の発売予定で、市場想定価格は842,500円前後(セットで使用推奨の別売ドラムスタンド、別売バスドラムを含む)。

  • 「VAD706」グロス・ナチュラル

  • こちらはグロス・エボニー

  • ハイハット「VH-14D」

  • セットで使用推奨のバスドラム「KD-222」

  • サウンドモジュール「TD-50X」

今回発表の「VAD706」は、新開発の音源やデジタルパッドのハイハットが導入された「VADシリーズ」の最上位モデル。ドラムパッドには塗装仕上げの木製シェル(胴)を採用。グロス・ナチュラル、グロス・エボニーの2色からセレクトできる(海外向けモデルには、グロス・チェリーとパール・ホワイトも用意)。

アコースティック同様の薄い2枚構造の新しいハイハット「VH-14D」はデジタルパッドを装備したことで演奏表現力が飛躍的に向上し、さらに自然な打感を実現している。セットで使用推奨の別売品となるバスドラム「KD-222」は22インチの大口径で、ドラムらしい見た目とダイナミックな演奏感を体験できる。シンバルやフロアタムなど、最大5系統の拡張も可能で、バスドラムを2台並べた、いわゆる「ツーバス」セットでの迫力あるドラミングも行える。

サウンドモジュールは、ローランドが蓄積してきた高度な動作モデリング技術をもとに生まれた「Prismatic Sound Modeling」テクノロジー搭載の「TD-50X」が採用された。内蔵音色は900種類以上で、幅広い音楽ジャンルを網羅する。ドラムのサウンドは細かなエディットが行え、パッドごとのオーバーヘッドマイクや部屋のマイク位置を設定し、イコライザーやコンプレッサーで調整できるほか、リバーブなどを付加することもできる。

「VAD706」の基本キット構成はサウンドモジュール、スネア、タム×3、ハイハット、クラッシュ1と2、ライドシンバルで、ドラムスタンド、バスドラム、キックペダル、スネアスタンド、ハイハットスタンド、椅子は別売となる。

必要占有面積はW1,950×H1,250×D1,500mm(バスドラム、シンバル、ハイハットスタンド、椅子を含む)、質量は62kg(ドラムスタンド、バスドラム、スネアスタンド、ハイハットスタンドを含む)。