英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(以下、HE)は3月25日、「THE世界大学ランキング日本版2021」を発表した。今回は278大学が対象となった。
毎年9月にTHEが発表する世界版ランキングでは「研究力」を軸に据えているが、日本版ランキングは、日本の教育事情により即した形で大学の魅力や特性が表れるように、大学の「教育力」に注目した設計となっている。
ランキング指標は「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野で構成されている。一般的な国内の大学ランキングは、主に入学時の学力(合格基準)が軸になっているが、同ランキングは学生の学びの質や成長性に焦点を当てたものとなっている。
2021年の総合ランキングでは、東北大学が昨年に続き1位となった。これに、東京工業大学(昨年同率3位)、東京大学(昨年同率3位)、京都大学(昨年2位)、大阪大学(昨年8位)、北海道大学(昨年6位)がランクインした。
分野別ランキングでは、「教育リソース」で初めて東京医科歯科大学が1位になった。他の3つの分野の1位は、「教育充実度」が国際教養大学、「教育成果」が京都大学、「国際性」が国際教養大となっている。