パナソニックは、「Makuake」で実施していたコミュニケーションロボット「NICOBO(ニコボ)」のクラウドファンディングが目標金額を達成したことを受け、開発および支援者向けの量産を本格的に開始した。一般販売を視野に入れた事業化も検討する。
NICOBOは、同居人のような存在で、人の優しさや思いやりを引き出す“弱いロボット”。「Makuake」で実施していたクラウドファンディングは、開始から約6時間30分で目標金額の1,000万円を上回った(2021年3月18日に終了)。クラウドファンディングは市場性の検証を目的に実施され、支援者からはNICOBOのコンセプトに共感する声が多く寄せられたという。
クラウドファンディングとほぼ同時に、東京都・二子玉川にあるパナソニックのショールーム「リライフスタジオ フタコ」で、NICOBOのプロトタイプ展示を開始(2021年2月17日~)。訪問客や国内外メディアからの反響を受け、2021年3月31日に終了予定だった展示の延長を決定した。
今後は支援者にいち早く届けることを目標に開発・生産に取り組むと共に、一般販売を視野に入れた事業化を検討する。支援者への発送は2022年3月頃を予定しているが、製造工程上の都合などにより出荷時期が遅延する可能性もある。
開発期間中は、Makuakeの活動レポートで開発メンバーのメッセージなどを発信していく。