Microsoftは米国時間2021年3月16日、組織内の行動データを可視化する「Microsoft Workplace Analytics(以下、Workplace Analytics)」に加えた更新を公式ブログを通じて報告した。メトリック(測定値)名でUTF-8エンコードが使用可能になり、R言語のwpaパッケージを用いたWorkplace Analyticsのデータ分析および可視化を実現する。

  • UTF-8対応に伴い、日本語のメトリックス名も使用できる(画像はすべて公式ブログより抜粋)

    UTF-8対応に伴い、日本語のメトリックス名も使用できる(画像はすべて公式ブログより抜粋)

従来のWorkplace Analyticsはメトリックス名をラテン語に限定していたが、今回の更新に伴いクエリおよびOData(Open Data Protocol)出力時の文字コードとしてUTF-8を用いることで、日本語をはじめとする任意の言語が利用可能になった。

  • wpaパッケージによって、Workplace Analyticsが蓄積したデータのR言語分析&可視化を実現する

    wpaパッケージによって、Workplace Analyticsが蓄積したデータのR言語分析&可視化を実現する

wpaパッケージはMicrosoftが2020年11月からオープンソースで開発するRパッケージだが、Workplace Analyticsと組み合わせることで、事前構築済みの分析と視覚化を実行できる。出力先はクリップボードやExcelワークシート、CSV形式ファイルなど。プロットはPNG形式やSVG形式、PDF形式などをサポートする。

また、データ検証レポートを実行して、分析前のデータ検証や、事前構築済みの対話型HTMLレポート生成、テキストマイニングやネットワーク分析などWorkplace Analytics専用の分析機能も利用可能。インストール方法は公式ページ、概要は公式ドキュメントを参照してほしい。