米Googleは2月11日(現地時間)、写真・動画サービス「Googleフォト」アプリのビデオ編集機能の強化、Google Oneメンバーが利用できる新しい写真エフェクトなどを発表した。

ビデオ編集機能は、トリミング、手ぶれ補正、回転に加えて、クロップ、アスペクト比の変更、フィルターなどが可能に。また、明るさやコントラスト、彩度、色温度、周辺減光などの調整が追加され、30種類を超える編集機能を利用できる。新機能は11日からiOS版へのロールアウトが始まり、数週間中にAndroidへの提供も開始する。また、数カ月中にiOS版の編集ツールを新デザインに刷新する。

  • ビデオ編集のフィルター機能と「Portrait Light」

    ビデオ編集のフィルター機能と「Portrait Light」

Google Oneのメンバーは、Pixelスマートフォンで提供されている「Portrait Blur」と「Portrait Light」をGoogleフォトで利用できるようになる。どちらも機械学習を活用したエフェクトで、Portrait Blurは写真の背景をぼかして被写体を目立たせ、Portrait Lightは人物の写真で顔に当たるライティングを向上させる。ポートレート写真だと効果が高いが、ポートレート以外の全ての人物写真の向上に利用できる。なお、Google OneのメンバーやPixelスマートフォンのユーザーでない場合でも、Googleフォトでは深度情報を備えた写真(ポートレートモードで撮影した写真など)で「Blur(ぼかし)」や「Color Pop」を利用できる。

Google Oneメンバーには機械学習を用いたエフェクトの提案、「Dynamic」と「Sky」も提供する。Dynamicサジェスチョンは写真全体から調整が必要な部分の明るさやコントラストを向上させられる。Skyサジェスチョンでは空の色のみを柔軟に調整可能。日の出や日の入りといったいくつかのパレットが用意され、ワンタップで簡単に適用できる。

Google Oneメンバー向けの新エフェクトは、最新のAndroid用のGoogleフォト・アプリで数日中にロールアウトが始まる。利用には、Android 8.0以上、3GB以上のRAMが必要。Google Oneは、有料のオンラインストレージプランで月額1.99ドル(100GBの保存容量、特別サポート、ファミリーとプラン共有が可能)からとなっている。