伊藤忠商事は10日、国内企業のDX化を見据えた文書データ流通サービス「SVF TransPrint」の本格展開を開始することを発表した。

ウイングアーク1stが開発した「SVF TransPrint」は、請求書や納品書、検収書など取引先との帳票のやりとりをクラウド上で完結できるサービスで、デジタル化と印刷、封入、郵送代行までをハイブリッドで対応。バックオフィス業務を中心にどうしても必要となるアナログ作業もカバーする。

  • SVF TransPrintの特徴・イメージ図(同社資料より)

    SVF TransPrintの特徴・イメージ図(同社資料より)

2019年に持分法適用会社となった同社と共同でサービス開発をすすめる伊藤忠商事は、グループ内外のネットワークを活用し、「SVF TransPrint」の普及を支援することで国内企業のデジタル化やペーパーレス化を強く進めることを述べている。グループ会社で食品卸大手の日本アクセスへの導入も明かしているが、今月1日にはAIを用いた需要予測と発注最適化のソリューションの同社への導入も発表(ニュースリリース)している。高度なサプライチェーンのDXにもデジタル化が重要な役割を担う。