覚えておきたい5つのショートカットキー

Windows 10でスクリーンショット(画面キャプチャ)を撮るには、5種類のショートカットキーを覚えると便利です。この記事では、「Alt」+「PrintScreen」や「Win」+「Shift」+「S」など、各ショートカットキーの使い方を説明します。

  • 「PrintScreen」キー
  • 「Alt」+「PrintScreen」キー
  • 「Win」+「Shift」+「S」キー
  • 「Win」+「PrintScreen」キー
  • 「Win」+「Alt」+「PrintScreen」キー

検証にはWindows 10 バージョン20H2(October 2020 Update)を使用しています。

  • キーボードのイラスト

    スクリーンショットの撮影に使う各キーの位置を赤い囲みで示しました。キーボードによって配置が異なったり、「PrintScreen」キーの印字が「PrtSc」のように省略されている機種もあります

  • ノートPCサイズのキーボード

    ノートPCなどのコンパクトなキーボードでは、「PrintScreen」キーを使うのに「Fn」キーとの組み合わせが必要な場合があります

「PrintScreen」、全画面をキャプチャ

「PrintScreen」キーを押すと、デスクトップ画面全体のスクリーンショットがクリップボードに一時保存されます。「ペイント」など、ほかのアプリで「貼り付け」(ペースト)を実行すると画像として表示されます。

  • 「PrintScreen」キーのイラスト
  • 全画面のキャプチャ画像を「ペイント」に貼り付けたところ

    「PrintScreen」キーを押した段階では、全画面のキャプチャデータがクリップボードに一時保存されているだけです。画像として表示するにはアプリに「貼り付け」が必要です。貼り付け(ペースト)はショートカットキー「Ctrl」+「V」キーで行えます。

「Alt」+「PrintScreen」、選択したウィンドウだけをキャプチャ

「Alt」キーと「PrintScreen」キーを同時に押すと、アクティブウィンドウ(最前面)のスクリーンショットをクリップボードに一時保存します。特定のアプリやフォルダだけをキャプチャしたい場合に便利です。こちらも画像として表示・保存するには、ほかのアプリに「貼り付け」が必要です。

  • 「Alt」+「PrintScreen」キー
  • ウィンドウのキャプチャ画像を「ペイント」に貼り付けたところ

    「Alt」+「PrintScreen」キーでは選択したウィンドウだけをクリップボードに一時保存します。この画面は「Alt」+「PrintScreen」キーを押した後に「ペイント」アプリに貼り付けたところです

「Win」+「Shift」+「S」、画面の一部をトリミングしてキャプチャ

デスクトップの一部だけをスクリーンショットとして切り取りたい場合は「Win」+「Shift」+「S」キーを組み合わせます。これら3つのキーを同時に押すと画面が暗転し、マウスでドラッグした範囲をクリップボードに一時保存できます。ほかのアプリに「貼り付け」を行えば、画像として表示・保存することが可能です。

  • 「Win」+「Shift」+「S」キー
  • 「Win」+「Shift」+「S」キーを押した直後のデスクトップ画面

    「Win」+「Shift」+「S」キーを押すと画面が暗転し、マウスでドラッグした範囲がクリップボードに保存されます

実は万能な「Win」+「Shift」+「S」キー

「Win」+「Shift」+「S」のショートカットキーを押した直後、画面上端に下図のようなメニューが現れます。画面の一部を切り取るだけでなく、選択したウィンドウのキャプチャや全画面キャプチャなども「Win」+「Shift」+「S」キーから行えるのです。

  • 「Win」+「Shift」+「S」の範囲指定メニュー

    左から、①マウスでドラッグした箇所を四角形でキャプチャする「四角形の領域切り取り」、②マウスで自由に囲んだ箇所をキャプチャする「フリーフォーム領域切り取り」、③指定したウィンドウをキャプチャする「ウィンドウの領域切り取り」、④画面全体をキャプチャする「全画面表示の領域切り取り」

「切り取り&スケッチ」でキャプチャ画像を編集・保存

「Win」+「Shift」+「S」キーでスクリーンショットを撮ると、画面右下に通知が表示されます。この通知をクリックすることでWindows 10に標準搭載されている「切り取り&スケッチ」が起動し、編集や保存が行えます。

  • 「Win」+「Shift」+「S」キーからスクリーンショットを撮った後の通知

    【1】「Win」+「Shift」+「S」キーからスクリーンショットが撮影されると、①画面右下に通知が表示されるので、そこをクリックします

  • 「切り取り&スケッチ」が起動した画面

    【2】「切り取り&スケッチ」が起動し、トリミングなどの編集や画像の保存、印刷が行えます

「Win」+「PrintScreen」、全画面キャプチャと同時に保存

とりあえずスクリーンショットを残したい、あるいは連続してデスクトップ全体を撮りたい場合は「Win」+「PrintScreen」キーが便利です。デスクトップ全体をキャプチャして、「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダにPNG形式の画像ファイルとして自動的に保存します。

  • 「Win」+「PrintScreen」キー
  • 「Win」+「PrintScreen」キーを押した直後のデスクトップ画面

    【1】「Win」+「PrintScreen」キーを押すと一瞬画面が暗くなり、デスクトップ全体のスクリーンショット撮影と保存が行われます

  • 「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダの様子

    【2】「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダにPNG形式の画像ファイルとして保存されます

「Win」+「Alt」+「PrintScreen」、選択したウィンドウを撮影・保存

特定のウィンドウをキャプチャすると同時に保存したい場合は、「Win」+「Alt」+「PrintScreen」キーの同時押しが便利です。アクティブな(最前面の)アプリやフォルダウィンドウのスクリーンショットが、「ビデオ」フォルダ内の「キャプチャ」フォルダにPNG形式の画像ファイルとして保存されます。

  • 「Win」+「Alt」+「PrintScreen」キー
  • 「スクリーンショットが保存されました」の表示

    【1】「Win」+「Alt」+「PrintScreen」キーを押すと、最前面のウィンドウのスクリーンショットを撮影、保存します。このショートカット操作を実行すると画面右に「スクリーンショットが保存されました」と表示されます

  • 「ビデオ」フォルダ内の「キャプチャ」フォルダの様子

    【2】「ビデオ」フォルダ内の「キャプチャ」フォルダにPNG形式の画像ファイルとして保存されます

OneDriveにキャプチャ画像を自動保存することも可能

Microsoftが提供しているクラウドストレージ「OneDrive」を利用している場合、スクリーンショットをOneDriveに自動で保存することも可能です。「PrintScreen」キーや「Alt」+「PrintScreen」キーによるスクリーンショットがクリップボードではなく、OneDrive内にPNG形式の画像ファイルとして保存されるようになります。

クラウド上に保存されるので、インターネットに接続されている別のPCやスマートフォンからも保存した画像にアクセスできるのが強みです。

  • OneDriveアイコンの右クリックメニュー

    【1】タスクトレイの①OneDriveアイコンを右クリックして、メニューから②「設定」をクリックします

  • OneDriveの設定ウィンドウの「バックアップ」タブ

    【2】①「バックアップ」タブをクリックし、スクリーンショットの欄にある②「作成したスクリーンショットをOneDriveに自動的に保存する」にチェックを入れて、③「OK」ボタンをクリックします

  • 「OneDrive」→「画像」→「スクリーンショット」フォルダ内の様子

    【3】「OneDrive」→「画像」→「スクリーンショット」フォルダに「PrintScreen」キーや「Alt」+「PrintScreen」キーによるスクリーンショットが保存されます