GNUプロジェクトは米国時間2021年2月5日、inetutils バージョン2.0をリリースしたことをメーリングリストに投稿した。ソースコードはftp.jaist.ac.jpやmirror.jre655.comからダウンロード可能。inetutilsは名称が示すとおり、ftpやping、syslogデーモンといったインターネット系の基本的なパッケージに位置する。
各コマンドの主な変更点として、ifconfigはLinuxにおけるハードウェアアドレスの変更に対応し、BSD系OSにおけるLANインターフェイスの統計情報や、GNU/Hurdで発生していた問題やサポートを強化した。ftpは「user@host」形式の引数サポートや、Androidへの移植性を高めている。rcpは2GBを超えるファイル送信時に発生していたオーバーフローなどを修正した。tftpdはAIXの移植性を向上させ、LinuxのICMPトレースのフォールバックを実装している。pingやftpd、syslogd、telnetdは既知のバグを修正した。より詳しい説明はソースコード内の「Changelog」を参照してほしい。