日本通運は1月12日、物流現場が抱える課題解決に向けた生産性向上および作業品質のさらなる向上の取り組みとして、海外引越の作業に専用タブレットを同日から導入することを発表した。
今回、同社が開発した専用タブレットは、引越作業の現場で直接システムへ梱包明細を登録することが可能だという。
音声認識機能により、梱包作業で両手がふさがった状態でも入力作業が可能。引越作業の現場で梱包の内容をタブレットに入力することで、作業終了後のシステムへのデータ入力作業が解消されるという。
輸出先の国ごとに帰省された輸入制限品や禁止品を入力するとアラームが鳴り、制限品や禁止品の混入を防ぐという。
また、作業指示書の参照や顧客の受領署名がタブレット上で可能となり、個人情報の保護管理の強化やペーパーレス化にも役立つということだ。
今後は、作業開始前の床や壁のキズのチェックや貴重品の保管確認の事前チェック機能、預かった荷物のトラック積込時や倉庫到着後に行う個数チェック機能など、利便性の高い機能の開発を進めるとしている。