パナソニックグループのShiftallは1月12日、手書きのメモをクラウド経由でスマートフォンなどと共有できる“ネット接続型の電子メモ”「Croqy」(クロッキー)を発表した。2021年1~3月頃の発売を目指す。価格は19,999円(税込)。
Croqyは、電子ペーパーと抵抗膜式タッチパネルを備えたコンパクトな本体と、専用タッチペンで構成。IEEE 802.11b/g/n準拠(2.4GHz帯)の無線LANを搭載し、本体に書き込んだ手書きメモを、Shiftallが提供するクラウドサービスを経由してスマホやタブレットのアプリに送れる(同期する)ほか、逆にスマホなどからCroqyにメモを送ることもできる。過去のメモの履歴を呼び出すことも可能。
「子どもが書いたメモを両親が出先からスマートフォンで確認する」といった用途のほか、スマホを使わずにCroqy同士でメモをやりとりすることも可能で、「孫がCroqyで書いた手書きメッセージを、離れて住む祖父母のCroqyに送る」といった使い方も可能だという。さらに、自宅と仕事場で使い分けるといった利用方法も想定しているようだ。
手書きならではの味や、イラストや図版も添えられる従来の紙のメモの利点と、ネットを通じて離れた場所にいる人とやりとりできるメッセンジャー系アプリの良さを兼ね備え、新たなコミュニケーション需要を見込む。
表示部に電子ペーパーを用いることで、書き込んだメモがバッテリーを消費せず、常に表示され続ける。一度の充電で約2カ月使える(1日10分の書き込み、更新間隔30分とした場合。更新間隔10分では約1カ月)。充電時間は約3〜4時間。
対応スマホはiOS13.0以上、Android9.0以上を搭載した機種。ネットワークサービス、およびスマートフォンアプリは基本無料で利用でき、今後は課金制のプレミアムサービスの提供も検討している。
本体サイズは130×13.5×80mm(幅×奥行き×高さ)。ペンやスタンドを除いた重さは約160g。充電用のmicro USBケーブルが付属する。
1月12日から開催される、パナソニックの国内向けイベント「CES 2021 Panasonic in Tokyo」(完全招待制)で実機を展示する。