米国テキサス州オースティンに本部を置くWi-Fi Allianceは、1月7日(現地時間)、Wi-Fi 6を拡張した規格「Wi-Fi 6E」の認定プログラムを開始した。既に米国連邦通信委員会が6GHz帯の1,200MHzをWi-Fi用に開放することを受け、英国、ヨーロッパ、チリ、韓国、アラブ首長国連邦でもWi-Fi用に開放。ブラジル、カナダ、メキシコ、ペルー、台湾、日本、サウジアラビア、ミャンマー、ヨルダンでも、同周波数帯の無免許利用に向けて急速に法整備が進行しているという。
Wi-Fi 6Eは、既に運用されているWi-Fi 6を6GHz帯に拡張した規格。2020年1月3日に発表されており(関連記事)、およそ1年経って認定プログラムがスタートした形となる。継続してWPA3セキュリティをサポートした他、直交周波数分割多元接続(OFDMA)やターゲット・ウェイクタイム(TWT)、MU-MIMOに対応する点もWi-Fi 6と共通。帯域が拡張されたことで、最大7つの160MHzチャネルが利用できるようになり、混雑を解消して高速なデータ通信やより低いレイテンシーを実現するとしている。
Wi-Fi 6E認証を取得した加盟企業として、Wi-Fi AllianceはBroadcom、Intel、MaxLinear、MediaTek、ON Semiconductor、Qualcommを挙げており、今後これらのベンダー各社からWi-Fi 6E対応製品が展開されていくものとみられる。