Twitterは12月17日(現地時間16日)、リツイート(RT)時の仕様を変更し、従来のようにリツイートまたは引用ツイートを選択できるようにした。編集部で確認したところ、ツイート内にURLがある場合、RT前に記事を読むよう促す表示は現在も継続している。

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    Twitter、RTの仕様を元に戻す。RT・引用ツイートが選べるように

同社は、リツイート(RT)の仕様変更を現地時間10月20日から全世界で導入。ツイートを拡散するときに、独自のコメントを追加して「引用ツイート」をするよう促していた(ただし、引用ツイートの画面からも従来通りのRTはできた)。当面は引用ツイートの推奨を継続するとしていたが、今回の仕様変更により、単にRTしたいだけのユーザーにとっては面倒なステップが省略され、今まで通りに使えるようになったかたちだ。

「引用ツイートは増えたが、“思慮深い増幅の促進”は起きなかった」

Twitterの公式サポートアカウント(@TwitterSupport)は、RTの仕様を変更したことについて説明するツイートを投稿。「(リツイートの代わりに)QTを促すという私たちの目標は、より思慮深い増幅を促進することだったが、実際にはそうなったとは思わない」としている。

具体的には、引用ツイートは増えたものの、その45%はひと言のコメント(single-word affirmations)を書き込んだもので、70%は25文字未満のコメントだったという。また、引用ツイートの増加は、RT・引用ツイートが全体で20%減少したことで相殺されたとのこと。

こうした状況を考慮し、同社はRTアイコンから引用ツイートの推奨を行わず、RTの仕様を元に戻すことにした。ただし、「より思慮深い増幅の促進」には注力し続け、RTの前に記事を読むよう促す機能は効果的なソリューションのひとつとしている。