米Googleは現地時間の12月10日、Chromeブラウザやアプリで広告表示をコントロールする「Google広告設定」に、アルコールとギャンブルに関する広告の表示をオフにできる設定を追加すると発表した。まずは米国内のYouTubeに適用し、2021年初めには米国外のYouTubeならびにGoogle広告へも適用する。

ユーザーから「アルコールなど特定のカテゴリの広告を制限してほしい」というフィードバックが寄せられていたことに応えた措置という。また、年齢制限など国や地域の法律に従ってギャンブルやアルコールの広告をコントロールする既存ポリシーと並行して機能する。Googleは関連する業界を含む各方面に配慮して実装したとしており、ビームサントリーのCEOで、IARD(責任ある飲酒国際連盟)の議長でもあるアルバート・バラディ氏は今回の発表に対し、「世界中の人々に有意義な影響を与えるだろう」とコメントを寄せている。

実装されると、ユーザーはGoogle広告設定の中にある項目から、アルコールとギャンブルに関する広告表示を「See fewer」(米国版)に設定できるようになる。これにより該当する広告の表示を抑制でき、仮にユーザーがその広告を必要とする場合には、表示可能に再設定することもできる。

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    Google広告設定にアルコールとギャンブルに関する広告のコントロール項目が追加される