セルシスは、デジタルペイントツール「CLIP STUDIO PAINT」にVer.1.10.5アップデータを提供すると発表した。新機能として、製作工程の記録や動画の書き出しを行える「タイムラプス」機能を追加する他、EX/PROグレードではAdobe Photoshopのブラシファイルの読み込みに対応する。新機能は12月10日から利用可能。
EX/PRO/DEBUTグレードで利用できる新機能として、キャンバスの制作工程を記録して動画に書き出す「タイムラプス」機能を搭載する。SNSへの投稿に適した形式を指定して書き出せるため、かんたんにメイキング動画を共有できるという。
また、EX/PROグレードではPhotoshopブラシファイル(.abr)形式の読み込みに対応。読み込んだブラシは[ツールプロパティ]パレット、[サブツール詳細]パレットで自由に書き味や設定調整を行える。なお同社は、読み込んだブラシの描画結果はPhotoshopと異なることがあると説明。今後もデュアルブラシ対応をはじめ、機能の拡張に引き続き取り組んでいくとしている。
この他、EXグレードではPDF書き出し機能を改善し、Windowsとmacでは[ファイル]メニューの[複数ページ書き出し]からPDF形式のファイル書き出しに対応する。見開きページの分割設定や、PDF内の画像圧縮方法を選択するオプションも用意する。
その他の改善点や変更点として、EXグレードではCLIP STUDIO SHAREから印刷原稿を入稿する際、TIFF形式の画像ファイルとPDFをまとめて書き出せるように機能を強化。[編集]メニューでの変形、拡大・縮小などの実行時、拡大縮小の変形処理を高速化するなど、パフォーマンス面でも改善を行い、20件以上の機能改善や仕様変更、不具合修正を実施する。詳細はアップデートのリリースページに詳しい。