ティアックは、独beyerdynamicのテスラドライバー搭載ヘッドホンの第3世代モデルを11月28日に発売する。開放型の「T1 3rd Generation」と、密閉型の「T5 3rd Generation」をラインナップし、どちらも価格はオープンプライスで、店頭価格(税別)は各12万円前後を見込む。

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    T1 3rd Generation

1テスラ(1万ガウス)を超える強力な磁力を利用し、電気信号だけでは表現できなかった高い解像度、広いダイナミックレンジ、歪みの低減を実現する、独自の「テスラドライバー」を搭載したヘッドホンの第3世代モデル。

“Holistic Design”(=全体的、完全体のデザイン)というコンセプトでT1、T5の音響特性に関わるすべてのパーツおよび、素材の見直しを行った。どちらもドイツ工場でハンドメイドにて生産する。

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    T5 3rd Generation

開放型のT1に搭載する第3世代テスラドライバーは、従来の音場表現である「高解像度で透明感のあるシグネチャーサウンド」を基盤とし、一音一音きめ細やかに再現するチューニングを施したという。また、穏やかにブーストさせた低音による広々とした音場表現で、温かみのあるサウンドを実現する。

密閉型のT5では、上記のシグネチャーサウンドを基盤に、主に中高域の再生力を改善。「クリアに際立つボーカルやリアルな楽器サウンドが生演奏を彷彿させる」としている。

T1のインピーダンスは従来の600Ωから32Ωに変更(T5は従来のT5pと同じ32Ω)。低い抵抗値でヘッドホンのパフォーマンスを発揮できるようになり、ポータブルデバイスでもヘッドホンアンプを使わずに十分な音量を確保できるようにした。いずれも周波数特性は5Hz~50kHz、感度は100dB(1mW)。

ヘッドホン本体の各パーツには耐久性の高い素材を使い、アーム部分にはつや消しアルマイト加工アルミニウム、ヘッドバンドには高級人工皮革のAlcantara(アルカンターラ)を採用。側圧は共に約4N。T1のハウジングパネルは、漆塗り加工ステンレス鋼をベースに、エッチング加工による精巧なホールパターンを施した。T5のハウジングパネルには、つや消し加工と漆塗り加工を施したステンレス鋼を使っている。

どちらも交換可能なイヤーパッドを装備。中身に柔らかな形状記憶フォームを採用しており、外皮はT1が通気性の良いソフトベロア、T5は遮音性が向上する人工皮革(レザーレット)を使った。

両出しで着脱可能な専用ケーブルを採用。高純度無酸素銅7NOCC線を使い、音響伝送における微細な信号をロスなく伝送するという。被膜には外部ノイズに強く、柔らかく上質なテキスタイルコーティング(繊維被膜)を採用した。プラグは3.5mmステレオミニで、付属のアダプターで6.3mm標準プラグに変換できる。ケーブルの長さはT1が3m、T5が1.4m。ケーブルを除いた重さは各360g。専用キャリングケースなどが付属する。