Twitterは、現地時間10月20日からリツイート(RT)の仕様変更を全世界で導入すると発表した。Twitter上の投稿をRTしようとするユーザーに、RTではなく引用リツイート(引用RT)を行うよう勧める。この仕様変更は「少なくとも米国の大統領選が実施される週の終わりまで」実施する。
【更新・追記】Twitter Japan(@TwitterJP)による説明を追加しました。
Twitterでは米大統領選を前に、現地時間10月9日からこの仕様変更のテストを開始。ツイートを拡散するとき、RTではなく引用RTするように促し、独自のコメントを追加することを推奨する。なお、引用RTに何も追加しなくても、RTとして表示することもできるという。
同社は、「これは単にリツイートしたい人にとっては迷惑かもしれない(余計な摩擦を追加する)が、(ユーザーが)ツイートを増幅している理由を考えるだけでなく、人々が会話に自分の考え、反応、視点を追加する可能性を高めることを願っている」としている。
how it started how it's going pic.twitter.com/hW53CYDfio
— Twitter Comms (@TwitterComms) October 9, 2020
You may have heard, we’re very into Quote Tweets and context, so here’s a Quote Tweet about our news today with a ton of context. https://t.co/SVJSkv14H6
— Twitter Comms (@TwitterComms) October 9, 2020
Twitterはまた、フォローしてない人(アカウント)からの「いいね」や「フォロー」のおすすめがタイムラインに表示されないようにし、これらのツイートの通知を送信しないようにする。これにより、フォローしていないアカウントやトピックからのツイートが届くまでの時間を遅くする。同社はこの変更について「より思慮深く、明示的な増幅を促進するための価値のある犠牲」と説明している。
ほかにも、誤解を招く情報の拡散を遅らせるために、追加の文脈をともなうトレンドコンテンツのみを(米国の)「ForYou」タブに表示するように変更するなど、米大統領選に向けたさまざまな施策を発表している。
同社は、「Twitterは選挙に関する会話の完全性を保護する上で重要な役割を果たす」とコメント。これらの変更に加えて、すでに米大統領選に焦点を当てたチームの規模と能力を拡大しており、選挙当日の夜以降、Twitterで発生する可能性のある問題に迅速に対応するために必要なスタッフを配置するとしている。