エミライは、FiiO ElectronicsのUSB DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「Q3」を10月16日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は税別17,000円前後を見込む。
USB DAC機能を内蔵したポータブルヘッドホンアンプで、ハイレゾ音源の入力に対応し、最大768kHz/32bitまでのPCMと、DSD512(22MHz)をサポート。USB Type-C端子を備えており、付属のUSBケーブルでiOSデバイスやAndroidデバイスに接続し、スマホやPCのサウンドを向上させられるという。MFi認証を取得し、iOSデバイスとの互換性も高めている。
THXの特許技術であるフィードフォワード方式のアンプ回路「THX-AAA」を搭載しており、従来のアンプ回路の欠点であったゼロクロス歪を効果的に除去し、高出力時にも低歪みを実現する。
DACチップは、AKM(旭化成エレクトロニクス)の32bit 2chプレミアムDAC「AK4462」を採用。AK4462には低歪テクノロジー、帯域外ノイズを抑制するOSRD(Over Sampling Ratio Doubler)技術を用いたベルベットサウンド・テクノロジーが備わっている。ほかにも、XMOS製USBインタフェース「XUF208」を搭載する。SN比は117dB、THD+Nは-107dB。
出力は、4.4mmと2.5mmのバランス出力端子と、3.5mmシングルエンド出力端子を搭載。4.4mmと2.5mmのバランス出力が3.5mmシングルエンドよりも優先され、4.4mmと2.5mmを同時接続すると、出力を停止する仕様となっている。また、3.5mm出力はライン入力兼用で、外部信号を検知すると自動的にライン入力モードに切り替わり、この場合ヘッドホン出力は4.4mm/2.5mmバランス出力端子のみ利用となる。
音量の左右不均等を解決し、微細な音量調節を可能とするADCボリュームコントロール機能を搭載。小ステップでの音量をより正確に調節できるという。ボリュームノブ脇には、再生中のファイルのサンプリング周波数がひと目で識別できるRGBインジケーターを備えている。
44.1kHz系、48kHz系の2基の水晶発振器を組み合わせたデュアル・クリスタル・オシレーターや、DACとは独立したローパスフィルター回路、ゲインや帯域外フィルターを切り替えられるマルチファンクションボタンも搭載。最大6dBの低域強化が可能なBASSブースト機能が利用できる。
ボディは高剛性の総アルミ製。スマートフォンと重ねて運用することを想定し、銅ニッケルシールドと高効率電波吸収材による3重シールドを施し、全方位の電波干渉からオーディオ回路を保護するという。
連続使用時間は、USB入力でシングルエンド時は最大10時間、バランス出力時は最大8.5時間。CHARGEスイッチを搭載し、USBケーブル接続時にQ3内蔵バッテリーの充電する/しないを選べる。本体サイズは105×59×12.5mm(縦×横×厚み)、重さは約110g(内蔵バッテリーを含む)。L字型USB-Cケーブルや、3.5mmラインケーブル、大小2サイズのバインディングストラップ×各2本などが付属する。