シチズンは2020年秋冬の新製品についてプレス向けに展示会を開催。新モデルをはじめ、既発表の実機も数多く見ることができたので、それらを写真でご紹介したい。なお、掲載した写真はすべてクリックで拡大表示。価格は税込み、発売月はすべて予定。新型コロナウイルス感染症の影響で発売に関して変更が生じる場合があることをご了承いただきたい。

アテッサ ACT LineにGPS衛星電波時計の最上位ムーブメント搭載モデル

グローバルに活躍するビジネスマンをサポートする「CITIZEN ATTESA(シチズン アテッサ)」のACT Lineに、エコ・ドライブ GPS 衛星電波時計の最上位ムーブメント「F950」を搭載した新作が登場。

  • シチズン アテッサ ACT Line

    「CC4014-62E」のケースとバンドはスーパーチタニウム(デュラテクトDLC)

  • シチズン アテッサ ACT Line

    ケース・ダイヤルともにブラック

スーツスタイルでもカジュアルでもマッチするデザイン要素を加えたアテッサの新しいラインナップとして、2019年秋に登場した「ACT Line」。今回新た加わるのは、ケース・ダイヤルともにブラックの「CC4014-62E」(275,000円)、シルバーケースにブラックダイヤルの「CC4015-51E」(242,000円)、ダイヤル・ケースともにシルバーの「CC4010-80A」(242,000円)の3モデル。発売は10月8日。

  • シチズン アテッサ ACT Line

    「CC4015-51E」のケースとバンドはスーパーチタニウム(デュラテクトチタンカーバイト、デュラテクトDLC)

  • シチズン アテッサ ACT Line

    ケースはシルバー、ダイヤルはブラックのツートンカラー

  • シチズン アテッサ ACT Line

    「CC4010-80A」のケースとバンドはスーパーチタニウム(デュラテクトチタンカーバイト)

  • シチズン アテッサ ACT Line

    ダイヤル・ケースともにシルバーで統一

オーソドックスなクロノグラフデザインを踏襲しつつ、ベゼル部分の都市表記や大ぶりでスポーティーな形状のプッシュボタンが目を引く。また、3時と9時位置のインダイヤルの立体的な金属リングやカット面の多いインデックスなど、細やかな仕上げも配慮されている。

搭載キャリバーのF950 は、GPS衛星から時刻情報を世界最速レベルの「最短3秒(※1)」で受信。加えて、時針と分針を従来の2倍(※2)の速さで回転させるパワフルなモーターを搭載している。

※1:位置情報を取得せず、時刻情報のみ取得する場合 ※2:シチズンのキャリバー「F900」との対比

ケースサイズは44.3mm。風防は99%クラリティ・コーティングのデュアル球面サファイアガラス。ケースとバンドは全機種ともにスーパーチタニウムだが、表面硬化技術は各モデルで異なる。そのほか、ホームタイムとローカルタイムの時刻情報を同時に操作できる「ダブルダイレクトフライト」機能や、1/20秒クロノグラフ機能を搭載する。

ダイヤルの情報量に昂ぶる! コックピットをイメージした「シチズン プロマスター」新作

シチズン プロマスター エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライトに、航空機のコクピットをモチーフとした新作が登場。

  • シチズン プロマスター

    カーフレザーバンドとダークグリーンのダイヤルの「AT8194-11X」

  • シチズン プロマスター

    計器盤をモチーフにしたダイヤルとビンテージテイストが魅力

クロノグラフはカーフレザーバンドの「AT8194-11X」(121,000円)と、チタンバンドの「AT8195-85L」(143,000円)。そして、ミリタリーテイストを意識した3針モデルではチタンバンドの「CB0206-86X」(110,000円)、カーフレザーバンドの「CB0204-14L」(110,000円)。発売は10月下旬。

ケースサイズは44.3mm。風防は無反射コーティングのサファイアガラス。ケースとチタンバンドにはデュラテクトMRKなどの表面硬化技術を施したスーパーチタニウムを使用、重厚な外見からは想像できない軽快な着け心地だ。

  • シチズン プロマスター

    チタンバンドの「AT8195-85L」

  • シチズン プロマスター

    プロフェッショナルギアのイメージが強調されている

  • シチズン プロマスター

    チタンバンドの「CB0206-86X」

  • シチズン プロマスター

    ケースはスーパーチタニウム(デュラテクトMRK+DLC・MRK)、バンドはスーパーチタニウム(デュラテクトMRK)

  • シチズン プロマスター

    カーフレザーバンドの「CB0204-14L」

  • シチズン プロマスター

    ケースはスーパーチタニウム(デュラテクトMRK+DLC・MRK ゴールド)

ムーブメントはエコ・ドライブ電波時計を搭載した「Cal.H145」。標準電波を世界4エリアで受信、時刻・カレンダーを定期的に自動修正する。りゅうずのみの簡単操作で世界26都市の時刻・カレンダーにすばやく切り替えるダイレクトフライト機能、プロフェッショナルな使用にも耐える航空計算尺やビジュアルシグナルコードを装備する。

年差±1秒の世界最高精度を誇る「ザ・シチズン」初のステンレススチールモデル

「研ぎ澄まされた1秒の美しさを伝える」をうたい、2019年に登場した「Cal.0100」搭載ファーストモデル。そのコンセプトはそのままに、SS(ステンレススチール)外装を用いた新作が「The CITIZEN(ザ・シチズン)」から登場。

  • ザ・シチズン

    「ザ・シチズン」初のSSモデル

Cal.0100搭載モデル最大の特長「正面から見たときにぴたりと美しく切分に重なる秒針」と、「高精度を司るクリスタルモチーフのラグ形状」を継承。ケース径をファーストモデルよりわずかに大きい39.0mmとした。

SSのケースとバンドは、表面硬化技術「デュラテクトα」で保護。美しい鏡面仕上げの輝きや、装着時の存在感といったSSならではの魅力を守る。また、従来のエコ・ドライブでは重量の問題から搭載が困難だった長い真鍮製の秒針を採用。「高精度で動き続ける」という基本的かつ最も本質的な腕時計の設計思想を美しく表現した。秒針と同じく、時分針も真鍮製。時刻の読み取りがしやすい「ザ・シチズン』ならではの5面カットのヘールカット形状だ。

  • ザ・シチズン

    ブルーダイヤルに微細なガラス粉を塗した「AQ6100-56L」

  • ザ・シチズン

    重要な出会いをもたらす紫金石をイメージ

  • ザ・シチズン

    ダイヤルにシルバーのサンレイパターンを採用した「AQ6100-56A」

  • ザ・シチズン

    流麗なフォルムの針、長めのインデックス、6時位置のエンブレムなど見どころも満載

ブルーダイヤルに微細なガラス粉を施した鮮やかなカラーが印象的な「AQ6100-56L」は、重要な出会いをもたらす紫金石(しきんせき)をイメージ。一方「AQ6100-56A」にはシルバーのサンレイパターンを採用。

両モデルとも、シチズンの最高峰「ザ・シチズン」の誇りを示すエンブレムをダイヤル、りゅうず、裏ぶたにセットしている。ムーブメントは光発電エコ・ドライブ。風防は99%クラリティ・コーティングのデュアル球面サファイアガラスで、5気圧防水。価格は各770,000円で、発売は10月14日。両モデルともに特定店取り扱いモデルとなる。

シチズンのスーパーチタニウム

会場には、シチズンのスーパーチタニウムが民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」に採用されたことにちなんだ展示コーナーが設けられていた。

  • 月着陸船の模型とシチズンの表面硬化技術「デュラテクト」の技術展示。スーパーチタニウムは月着陸船の着陸脚のパーツに使用されるという

  • チタン素材を使用したシチズンのマイルストーンの数々も展示された。これは1970年に世界初のチタン製腕時計として生産された「X-8クロノメーター」

  • 1987年登場のアテッサ初代モデル。今見ても新しい!

  • デュラテクトを初めてチタニウムに施した「アスペック」。2000年登場

  • プロマスター エコ・ドライブ電波時計。2006年、デュラテクトDLCを初めて採用した製品

  • スーパーチタニウムを採用した「エコ・ドライブ ワン」。2018年登場