「YouTubeに音楽をアップロードしたい」と思っても、いざ操作してみると「データ形式が合わない」「サムネイルの設定方法がわからない」――とつまずいてしまう方も多いのでは?

本記事では、そんな“YouTube初心者”の方に向けて、YouTubeにおける音楽のアップロード方法と手順を紹介します。

  • YouTubeに音楽アップロードする際の注意点

    YouTubeで音楽データをアップロードするには?

YouTubeにアップロードできるファイル形式

YouTubeに音楽をアップロードするためには、データを決められたファイル形式にする必要があります。

YouTubeは動画共有サイトであるため、サポートしているファイル形式は動画ファイルとなります。YouTubeが運営している音楽共有サイトのYouTube Musicであれば、「MP3」などの音楽ファイルでも共有は可能ですが、YouTube本体ではできません。

YouTubeとYouTube Musicで共有可能なファイル形式は下記の通りです。

YouTube MOV、MPEG4、MP4、AVI、WMV、MPEGPS、FLV、3GPP、WebM、DNxHR、ProRes、CineForm、HEVC(h265)
YouTube Music FLAC、M4A、MP3、OGG、WMA

参照 :
・YouTubeヘルプ「YouTube でサポートされているファイル形式
・YouTube Musicヘルプ「音楽をアップロードする

■音楽ファイルの特徴

音楽をアップロードする場所がYouTubeではなく、YouTube Musicでも問題なければ、音楽ファイル形式のままアップロードできます。以下に、代表的な音楽ファイルと特徴をまとめました。ファイルの種類によってデータサイズや音質が異なるため、YouTube Musicに音楽をアップロードする際には、以下のファイル形式の特徴を参考にしてみてください。

WAVE ・Microsoftが開発した音声ファイル形式でデータサイズが重い
・CDとほぼ同音質
AIFF ・Appleの音声ファイル形式で一度圧縮すると元に戻せない
・CDとほぼ同音質
MP3 ・データサイズは原音の約10分の1
・CDとほぼ同音質
AAC ・MP3の後継となる形式
・データサイズは原音の約10分の1だがMP3より少し大きく音質がいい
・一度圧縮すると元に戻せない
FLAC ・原音の約半分のデータサイズで高音質
・圧縮しても元に戻せる
M4A ・Appleの音声規格
・MP4ファイルに映像データを入れない状態でファイル化したもの
OGG ・MP3形式のライセンス権に関わる問題を避けるための規格でオープンソース
・音質はMP3よりもいい
WMA ・Microsoftの音声圧縮フォーマット
・低速回線ではMP3より高音質

■YouTubeにアップするなら、ファイル形式を変換しましょう

音楽ファイルをそのままの形式でYouTubeへアップロードすることはできませんので、ファイル形式を変換する作業が必要となります。

音楽ファイルをYouTubeに対応した動画ファイルに変換するには、ファイル変換ソフト・アプリやWebサービスの使用が一般的です。また、動画作成ソフト・アプリを使い、動画の音声として音楽を落とし込む方法もあります。

YouTubeへ音楽アップロードするための準備

YouTubeへ音楽アップロードするために、アップロードできるファイル形式で準備することが必要です。アップロード前に必要な手順について紹介していきます。

■ファイル形式を変換するには?

まずは、動画ファイルの作成準備のため、アップロードしたい音楽ファイルをMP3形式へ変換します。

ファイル形式の変換に、高額なソフトやアプリは必要ありません。WebサービスでMP3からMP4へ変換可能なサイトは数多くあり、これらを用いることで無料でファイル形式を変換できます。

ただし、無料のサービスの場合、信頼できないサイトを選んでしまうとウイルス感染のリスクも高まります。利用を考えている場合は、サイトの運営会社を確認して安全性を見極め、ウイルスソフトを導入したうえで利用してください。

※ファイル形式の変換には時間がかかるため、この作業は、実際に編集作業やアップロード作業などをする前のタイミングに行っておくことをおすすめします。

■動画ファイルを作成するには?

音楽ファイルをMP3ファイルに変更できたら、次にそれを動画ファイルに変換します。

動画ファイルを作成する際には、まずはPCに始めから入っているソフトを使用するのが無難です。Macなら「iMovie」、Windowsなら「フォト」などのソフトです。使っている人が多いソフトであるため、もし使い方につまずいても、すぐに情報を見つけやすいというメリットもあります。

このとき、音楽を再生する際に表示させたい画像が1枚でもあれば、スムーズに動画ファイルを作成できます。「アップしたいMP3ファイル」と「何かしらの画像」を組み合わせることで、動画ファイルを作成できるためです。