カシオ計算機は、2020年秋冬の時計新製品を発表。新型コロナウイルスの影響によって恒例のリアル発表会の開催は見送られたが、新作はどれもが魅力的。先進のメタルクロノグラフをリリースする「EDIFICE」は、スリムケースを主軸に、より実用的なデザインへと進化した印象だ。

カシオ 2020年秋冬・時計新製品
G-SHOCK OCEANUS PRO TREK
EDIFICE BABY-G・SHEEN

掲載した写真はすべてクリックで拡大表示。価格は税込み、発売月はすべて予定。新型コロナウイルス感染症の影響で発売に関して変更が生じる場合があることをご了承いただきたい。

ケース厚さわずか8.9m! 注目のオクタゴンベゼルも採用した「EQB-1100」

  • EDIFICE「EQB-1100YD」「EQB-1100YDC」

    「EQB-1100YD-1AJF」(左)と「EQB-1100YDC-1AJF」(右)

今季のカシオ新製品ラインナップにおいて、ブランドの垣根を越えて多く採用されているオクタゴンベゼル。スポーティーかつラグジュアリーな印象を与える、このベゼルデザインを採用した新モデルがEDIFICEからも登場した。

「EQB-1100」は、Bluetoothによるモバイルリンクやタフソーラーを搭載。多針のクロノグラフにも関わらず、厚さがわずか8.9mm(「EQB-1000」と同等)の超薄型ケースを実現。装着性も高く、EDIFICEの新フラッグシップといえるモデルだ。

  • EDIFICE EQB-1100YDC

    IP処理がラグジュアリーな印象を強調する「EQB-1100YDC-1AJF」

  • EDIFICE EQB-1100YDC

    ダイヤルのヘアラインはEQB-1000譲りの意匠

  • EDIFICE EQB-1100YD

    SSモデルの「EQB-1100YD-1AJF」

正確な時刻を維持する自動時刻修正やワールドタイムの簡単設定、携帯電話探索といったモバイルリンクの標準的な機能に加え、時計のストップウオッチで計測したラップタイムを200ラップまでメモリー、計測記録を1/1000秒単位でスマートフォンに転送することが可能。

また、レース観戦などで役立つラストラップインジケーターを搭載。ストップウオッチでラップタイムを計測すると、前周とのタイム差を6時側のインダイヤルで表示する。

  • EDIFICE EQB-1100YD

    目盛りの刻みが細かいのは、1/1000秒を計測できる性能の象徴

10気圧防水に加え、風防に内面無反射コーティングサファイアガラスを使用するなど、豪華仕様も魅力。2モデルで展開、価格はSS(ステンレススチール)製のケースとバンドにIP処理を施した「EQB-1100YDC-1AJF」が60,500円、通常のSSモデル「EQB-1100YD-1AJF」が49,500円。発売中。

ハイコストパフォーマンスなソーラーモデル「EFS-S570」

「EFS-S570」は、上で紹介したEQB-1100のエッセンスを残しながら価格を抑えたスタンダードなクロノグラフ。注目のオクタゴンベゼルと厚さ9.7mmのスリムケース、タフソーラームーブメント、内面無反射コーティングのサファイアガラス風防など、多くの時計的な魅力を実装している。モバイルリンク機能を求めないなら十分にオススメできるモデルだ。

  • EDIFICE EFS-S570

    左から「EFS-S570YDB-2AJF」、「EFS-S570YD-1AJF」、「EFS-S570YDC-1AJF」

  • EDIFICE EFS-S570

    SSモデルの「EFS-S570YD-1AJF」

  • EDIFICE EFS-S570

    9時位置のスモールセコンドが「EQB-1100」との大きな違い

  • EDIFICE EFS-S570

    ベゼルとダイヤルがブルーの「EFS-S570YDB-2AJF」

  • EDIFICE EFS-S570

    ベゼルとケースが別体(CMF対応)の設計であることがわかる

  • EDIFICE EFS-S570

    ケースとベゼル、バンドにグレーIP処理を施した「EFS-S570YDC-1AJF」

  • EDIFICE EFS-S570

    縁の目盛りはミニッツマーカー。時計としての通常使用を主眼としていることが伝わる

  • EDIFICE EFS-S570

    ケース厚9.7mmでも、こんなにスリム

SS製のケースとバンドの「EFS-S570YD-1AJF」(30,800円)、ブルーIP処理のベゼルが特徴の「EFS-S570YDB-2AJF」(33,000円)、ケースとベゼル、バンドにグレーのIP処理を施した「EFS-S570YDC-1AJF」(38,500円)の3モデルで展開。9月発売。

EDIFICEの伝統と実用的モバイルリンク機能を搭載した「ECB-20」

丸型ベゼルを大胆に貫通する4つのビス、オレンジやブルーなどインダイヤルのアクセントカラーなど、EDIFICEの力強さと伝統を思わせるデザインの新作が「ECB-20」だ。

  • EDIFICE ECB-20

    「ECB-20YDB-1AJF」(左)と「ECB-20YDC-1AJF」(右)

  • EDIFICE ECB-20

    ある程度のケース厚があればこそ可能な立体的ダイヤルデザイン

  • EDIFICE ECB-20

    別体式のベゼルは、もはやカシオの標準設計といっていい

レーシングチームに聞き取りを行って開発したというモバイルリンク機能を搭載。正確な時刻を維持する自動時刻修正やワールドタイムの簡単設定、といった標準的な機能に加え、日々分刻みの予定をこなすチームの時間管理に役立つ「スケジュールタイマー」や、世界各地を転戦する際に便利な自動タイムゾーン補正を搭載。タイムゾーンを超えた移動先で、到着時にボタンを操作することなく 自動的に(※)現地時刻に切り替わる。海外への旅行者や出張が多いビジネスマンの助けにもなるだろう。

※スマートフォンが時計の約2m以内にある場合

風防は内面無反射コーティングのサファイアガラスで、10気圧防水。ソーラー充電機能は搭載しない。

  • EDIFICE ECB-20

    全身グレーIPの「ECB-20YDC-1AJF」

  • EDIFICE ECB-20

    数字が刻まれたベゼルは、「ECB」で始まるモデルの行儀作法

  • EDIFICE ECB-20

    ケース厚は12.5mm。特別に厚いわけではないが、上の2シリーズを見てしまうと……

SS製のケースとバンドの「20YD-1AJF」(26,400円)、ブラックIPベゼルの「ECB-20YDB-1AJF」(29,700円)、ケースとバンドにグレーのIP処理を施した「ECB-20YDC-1AJF」(37,400円)、ブラックIPのケースとベゼルにブラックのカーフレザーバンドを組み合わせた「ECB-20YCL-1AJF」(30,800円)の4モデルで展開。9月発売。