Microsoft Teams新機能発表、Androidスマホをトランシーバにする機能など

Microsoftは9月22日（米国時間）、オンラインで開催している年次イベント「Microsoft Ignite 2020」において、Microsoft Teamsの新機能を発表した。その概要は、公式ブログ「What's New in Microsoft Teams｜Microsoft Ignite 2020 - Microsoft Tech Community」で紹介している。

MicrosoftはMicrosoft Teamsをリモートワークやハイブリッドワークを実現するための重要なサービスの1つと位置づけており、機能強化に取り組んでいる。発表された主な新機能は次のとおり。

• 講堂、会議室、コーヒーショップなどTogetherモードで会議の雰囲気を変える機能を追加。今年の後半にはコンテンツをより動的に表示するカスタムレイアウトを導入するほか、10月には複数のグループに分割してブレインストーミングやワーキングディスカッションを促す機能の導入も予定。会議に参加できなかったユーザーのために会議の記録やあとから再生できる機能が追加されたほか、年末までにウェビナーの登録およびレポート機能も導入予定。
• Microsoft Teams Roomsに会議室の人数容量通知機能を導入予定（ソーシャルディスタンスのキープに活用できる）。10月1日からはMicrosoft Teams RoomsをFastTrackに追加し、追加料金なしで使用できるように変更。
• 2020年後半には連絡先、ボイスメール、通話履歴を一度に表示する簡素化されたビューを提供し、ワンクリックで簡単に通知を開始できるように変更。ITヘルプデスクや人事ホットラインなどで活用できる通話キューが使用できる共同通信も提供。
• Microsoft Teamsテンプレートの一般提供を開始。チャンネル情報ペインを改善したほか、検索機能を改善。今年後半にはチームメンバーシップの上限を5,000から25,000へ引き上げ。
• Androidスマートフォンおよびタブレットをトランシーバーとしてクラウド経由で音声通話可能にするプッシュトーク機能を導入。2020年9月中の一般利用の開始を予定。RealWearヘッドマウントデバイスによる100%ハンズフリーでの使用についても今月中の提供を予定。
• ヘルスケア組織におけるMicrosoft Teamsの活用を推進するMicrosoft Teams EHRコネクタをプライベートプレビューへ変更。
• Micosoft Teams管理センターを改善。
• Power PlatformsのサポートとAzure API管理機能を提供。
• Microsoft 365とのさらなる統合。

• 小会議室機能（Breakout Rooms） 資料: Mcirosoft

Microsoftは新型コロナウイルスインシデントで増加したテレワークに対応するために、関連するアプリケーションやサービスを急ピッチで開発している。今後はテレワークと出社勤務の双方が共存するハイブリッドワークも視野に入れ、各種サービスの拡充に取り組んでいる。