米Googleは9月8日(現地時間)、Pixelシリーズのスマートフォン向けに機能アップデートのロールアウトを開始した。同日に正式版がリリースされた「Adnroid 11」にアップデートしたPixel 2/3/3a/4/4aで、Android 11の5つの機能を他のスマートフォンよりも先に体験できる。

1つは、待ち合わせに便利なGoogleマップの「現在地の共有」でライブビューを利用できるようになる。家族や友達が現在地を共有した際に、相手のアイコンをタップして画面右に表示されるライブビュー選ぶと、相手との位置関係がAR(拡張現実)で示され、ナビゲーションも利用できる。

  • Find your friends with Live View

    ライブビューで友達を探す

チャット・アプリで、スマートリプライを使った効率的な入力が可能になる(現時点では英語のみ)。Gboardを使って対応するチャット・アプリを使うと、スマートリプライが会話に合わせた返信文を提案する。例えば、相手が「How are you?」と聞いてきた時に「Good」や「I'm good and you?」などが候補に現れる。

  • Smart Replies in Gboard

    チャットでも、スマートリプライの候補を使ってすばやく返信

残りの3つは生産性を高める機能だ。1つは、Overview画面(最近使ったアプリの一覧など)を呼び出すアクション(画面下から上にスワイプ)から、各アプリの「スクリーンショット」や「選択」を簡単に行える。例えば、表示しているマップを記録したい時に、スワイプしてOverviewに切り換え、1タップですばやくスクリーンショットを撮影できる。スクリーンショットは撮影後に編集や共有が可能。選択では、テキストの選択からコピー/検索/共有、画像を選択した場合はレンズ/共有/保存/コピーを選べる。

  • Better productivity with Overview Actions

    Overview画面からすばやくスクリーンショットまたはコンテンツ選択

ホーム画面において、フォルダーアプリをまとめた際にフォルダー名をインテリジェントに提案する。例えば、InstapaperとPocketをグループ化すると「News」、Google PayとVenmoなら「Payments」というように、テーマ別にアプリを整理するのを手助けしてくれる。

お気に入りのアプリ欄でアプリが固定されていない空きスペースを使って、ユーザーが必要としそうなアプリを提案する。ユーザーの日々の行動に基づいて、例えば朝メッセージを確認するタイミングでメッセージを、昼に散歩する時にはGoogleマップを配置する。提案を調整したい場合は、提案から外したいアプリのアイコンを長押してドラッグし、画面上部に現れる「候補のアプリを表示しない」にドロップする。

  • App suggestions at the right time

    アプリが固定されていないお気に入りのアプリ欄のスペース(右端)で、「YouTube」アプリを提案