シャープは8月28日、ドラム式プラズマクラスター洗濯乾燥機の新しいプレミアムモデル「ES-W113」と、「ES-WS13」を発表しました。いずれも洗濯容量が11kg、乾燥容量は6kgサイズですが、ES-W113は乾燥にヒートポンプとサポートヒーターを併用したハイブリッド乾燥方式、ES-WS13はヒートポンプ乾燥方式を採用しています。
さらに、ES-W113は乾燥フィルター自動お掃除機能、泡センサーや光センサーを用いる機能も搭載。発売日は両製品とも9月17日で、価格はオープン。推定市場価格(税別)はES-W113が350,000円前後、ES-WS13が310,000前後となっています。
洗濯機のお手入れを減らすことで、面倒な家事を最小限に
シャープのドラム式プラズマクラスター洗濯乾燥機のプレミアムモデルといえば、微細な水滴を高圧噴射して繊維の奥の汚れまでまで取り除く「マイクロ高圧洗浄」による高い洗浄力が特徴。
また、温度・湿度・水位・重量・泡・光・振動という7種類のセンサー(ES-WS13は5種類)が洗濯状況を判断し、自動で最適な運転パターンを選択することで、電力や水のムダが少ないエコな運転が可能です。さらに、プラズマクラスターによる除菌・除臭、クラウドサービス「COCORO WASH」によるスマホやインターネットと連携した便利機能など、シャープならでは機能が満載。
今回の新製品2モデルは、使い勝手がさらに進化。特徴的な新機能が「液体洗剤・柔軟剤自動投入」に採用された、洗剤・柔軟剤の新しい投入方式です。液体洗剤・柔軟剤自動投入は、最近のハイグレード洗濯機にはほぼ搭載されている機能。液体洗剤タンクと柔軟剤タンクにあらかじめ洗剤を補充しておくことで、洗濯のタイミングで自動的に必要な量だけ洗剤や柔軟剤を投入してくれます。
液体洗剤・柔軟剤自動投入はとても便利な機能なのですが、液体洗剤や柔軟剤は粘度が高いものが多く、洗剤が投入経路に詰まってしまうこともありました。今回の新製品では、洗剤や柔軟剤を投入するのに一般的なピストン式ではなく、負圧式を採用しています。負圧式は、洗剤の投入経路にまず水を引き入れ、洗剤と水が必ず混ざり合った状態で経路を通るようにする方式です。
洗剤と水が混ざった混合水は、通常の洗剤より粘度が低くサラサラしているので、経路に詰まりにくいのがメリット。一般的な洗濯機は(1カ月ごとなど)定期的に、液体洗剤・柔軟剤の自動投入経路をメンテナンスする必要がありますが、新製品のお手入れは半年に1回でよいとしています(同じ液体洗剤。柔軟剤を使用した状況で、一日2回、洗濯を行った場合の目安)。
お手入れが簡単なのは、今回の洗剤流路だけではありません。ES-W113は従来モデルからの人気機能「乾燥フィルター自動お掃除」を搭載しています。これは、乾燥のたびにお手入れが必要な乾燥フィルターを、自動で動くブレードがお掃除するというもの。加えて、乾燥ダクトも自動掃除機能を備えており、面倒なお手入れの手間を減らしてくれます。
「COCORO WASH」でユーザー好みの洗濯方法を学習
もうひとつの新機能が「AI標準」コースの搭載。標準コースで洗濯や乾燥をしたあとに、スマホの専用アプリ「COCORO WASH」で洗濯物の仕上がりを評価できる機能。「シワが気になる」「しっかりすすぎたい」「運転時間を短く」といった要望を次回以降の運転に反映し、どんどんユーザー好みの運転を学習するそうです。
ちょっと面白いのが、ユーザーの好みを学習して成長した洗濯機を動物にたとえる「AIタイプ別診断」機能。ここでは、自分の洗濯機を成長別に、アライグマやハムスターなど64パターンの動物に分類できます。「使用水量多め」といった、どう成長したかもチェック可能。動物タイプ診断は実用的な機能ではありませんが、洗濯が少しだけ楽しくなるかもしれません。
シャープの調査によると、コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増えたことで、家電の買い換え検討をしているユーザーが増加しているそうです。なかでも洗濯機は「購入を検討している家電」ランキングの第3位だとか。洗濯機は頻繁に使う家電だけに、メンテナンスが少なく、しかも使っていてちょっと楽しい今回の新モデルは、時流にあった洗濯機なのかもしれません。