米Googleが、モバイル版のChromeブラウザで、Webページが優れたユーザー体験で利用できることをラベルで示す。まずはAndroid用のChrome 85のベータ版から、Webページ内のリンクのコンテキストメニューに「fast page」というラベルを付ける。

ラベルは「Core Web Vitals」からのシグナルに基づいて表示する。Core Web Vitalsは、Webサイトのユーザー体験を示す指標だ。ユーザーがページのメインコンテンツを読めるようになるまでのスピード (読み込み)、遅延や応答性、ビジュアルの安定性の3つを土台に、Webサイトの健全性を測定する。ユーザーセントリックな指標である。

Chrome 85ベータでは、Webページのリンクから新しいタブで表示する際などに、リンクを長押しして表示されるコンテキストメニューで「fast page」を確認できる。Webコンテンツを提供するビジネスや開発者に対して、Googleは「ユーザーセントリックな指標への投資は、ユーザーのユーザビリティを向上させ、ビジネスへのエンゲージメントを高めるのに役立ちます」としている。

  • Chrome for Androidのバージョン85ベータ版でのfast page表示

    リンクのコンテキストメニューに「fast page」、Googleは2021年以降に、Google検索のランキングシグナルにもCore Web Vitalsを導入する予定