TheWindowsClub Tech Newsは8月15日、「Google Chrome will soon allow websites to switch to battery-saving mode」において、GoogleがGoogle Chromeにおいて新たなバッテリー節約機能を計画していると伝えた。GoogleはChrome v86とv87でこの機能の実験を計画しているという。

TheWindowsClubによれば、Googleが新たに計画しているのは、バッテリー節約のための新しいメタタグをChromeに追加することだという。Webサイトの制作者がサイトのコード内にこのメタタグを埋め込んでおくと、Chromeはそれを読み取って、CPU消費の最適化などといったバッテリー節約機能を積極的に用いるようになる。CSSメディアクエリーを用いることで、バッテリー節約設定に基づいて動作を変更するといったことも可能になるという。

特にビデオストリーミングやビデオ会議などのリソースを大量に消費するWebサイトにおいてバッテリー消費を削減したいという意図があるようで、フレームレートの削減やスクリプトの実行速度の制限などを可能にするメタタグが例として挙げられている。また、最近のOSはバッテリー節約モードで動作させるオプションが用意されているものが多い。そこで将来的には、OSがバッテリー節約モードに入ったかどうかをWebサイト側で識別できるようにする予定とのことだ。

GoogleがこのようなChromeの拡張に積極的な理由について、「バッテリー消費量に関する印象によって、今後のブラウザ市場におけるシェアが左右されることを懸念しているから」とTheWindowsClubは指摘している。実際に、現在のChromeはバッテリー消費量が多いアプリの1つとして認識されつつある。ラップトップやモバイルデバイスで動作するアプリにおいては、バッテリーの節約はシェアにも影響する重要な課題である。