ブラックマジックデザインは米国時間7月16日、12K/60fpsでのビデオ撮影が可能なデジタルカメラ「Blackmagic URSA Mini Pro 12K」を発表した。7月中の発売を予定しており、価格は9,995米ドル。

  • ブラックマジックデザイン、12K/60fps撮影に対応する「Blackmagic URSA Mini Pro 12K」

    「Blackmagic URSA Mini Pro 12K」

Blackmagic URSA Mini Pro 12Kは、12K RAW(12,288x6,480ドット)、約8,000万画素という高解像度で60fpsの動画を撮影可能なビデオカメラ。12K/60fps撮影にネイティブ対応する他、8Kでは110fps、4Kスーパー16では220fpsまでの撮影をサポートする。12Kで収録した映像をポストプロダクションでオーバーサンプリングすることで、高価な静止画専用カメラで撮影したような繊細なスキントーンと、驚異的なディテールを再現した8Kイメージや4Kイメージが得られるという。

センサーサイズはスーパー35で、14ストップのダイナミックレンジとネイティブ感度ISO 800に対応する。また画素配列に同社が独自開発した「symmetrical color pattern」を採用して赤、緑、青のピクセル数が同じになっている点が特徴で、これによってセンサー内でのスケーリングを利用できる。8Kや4Kなど、12K未満の解像度で撮影を行ってもセンサーの全画素を用いて映像をスケーリングするため、クロップが発生せず、画角の変化が起こらない。

カメラ本体にCFastとUHS-II SDカード用スロットをそれぞれ2つずつ備える他、外部ストレージへの給電にも対応するUSB 3.1 Gen2 Type-Cを搭載して、10Gbpsの高速なデータ通信に対応する。レンズマウントはPLマウントで、EFマウント、Fマウントのレンズマウントに交換可能。大型シネマレンズから静止画用レンズまで幅広く使用できる。本体サイズはW150.4×H146.8×D223mmで、重さは2.55kg。