Googleは7月16日(米国時間)、Gmailを中心としたG Suiteの刷新を発表した。自宅でもより柔軟かつ効率的な働き方を実現するため、ビジネス向けG Suiteの各機能をよりシームレスに使えるよう統合する。

  • G SuiteがGmailを中心に各サービスを統合する

G Suiteは、Gmail、Google Drive、Google Meet、GoogleカレンダーといったGoogleのサービスをまとめたビジネス向けツール。Googleは、Web会議やリモートでの共同作業など、フレキシブルな働き方が標準になってきた一方で、仕事用のツールやタスクが多岐にわたってしまっているとした。そこで今回、家で仕事をする場合でも、各サービスをより便利に使えるよう連携させることを目的に、G Suiteを改善した。

具体的には、Gmailアプリにテキストチャット機能(Chat)、ビデオチャット機能(Google Meet)、グループ機能(Rooms)が統合される。チャット機能では、ファイル共有やタスク管理ができるようになり、必要なドキュメントの共有や、作業の担当者などがわかりやすくなる。グループ機能では、複数人がリアルタイムでドキュメントを共同編集できる機能も搭載する。

また、Google Meetやチャットに新しいセキュリティ機能が加わる。「Knocking controls」は、一度退出した出席者が再び同じ会議に入る場合、ホストが再招待しないと入れないというもの。「Safety locks」は、出席者の発言や発表についてホスト側が決定するというもの。

Gmailは「new integrated workspace(新しい統合されたワークスペース)」となり、各サービスにシームレスにアクセスできる仕事用ツールとして提供される。今回の統合によりアプリの切り替え作業が不要となり、同社はチャットからすぐWeb会議に移行したり、チャットメッセージからタスク作成ができたり、メールやチャットを横断した検索が行えたりすることがメリットだとしている。

新しいG Suiteは、G Suiteユーザー向けに今後数週間かけて試用版が提供される。