アップルが今秋の正式リリースを予定する「iPadOS 14」のパブリックベータテストを日本時間7月10日の深夜に開始しました。さっそくiPadにインストールして試した新機能の中から、正式リリース後に即戦力として使えそうな5つの機能を紹介したいと思います。
なお、記事の中で紹介するパブリックベータの画面は、取材に基づく特別な許可を得て掲載しています。
iPadOS 14対応のiPadは幅広い。Air 2も対象
iPadOS 14のパブリックベータ版は、有効なApple IDと対応するiPadを所有するユーザーが、Apple Beta Software Programの規約に同意・登録すれば誰でも無料で試せるソフトウェア。対応するiPadは、正式版iPadOS 14を導入可能な以下のモデルになります。
- iPad Pro 12.9インチ(第1〜第4世代)
- iPad Pro 11インチ(第1・第2世代)
- iPad Pro 10.5インチ
- iPad Pro 9.7インチ
- iPad Air(第3世代)
- iPad Air 2
- iPad(第5〜第7世代)
- iPad mini(第5世代)/iPad mini 4
「コンパクトUI」によりマルチタスクがスムーズになった
iPadOS 14では、AIアシスタントのSiri、FaceTimeアプリによる音声・ビデオ通話の着信、そして検索機能のユーザーインターフェースがコンパクトになります。
iPadOS 13までは、Siriを起動するとiPadの画面全体がブラックアウトしてSiriのコマンド入力に切り替わったため、作業中のタスクがいったん中断されてしまいます。iPadOS 14からは「ヘイ、Siri」と呼びかけると「はい」という応答とともに、画面右下に小さくSiriのアイコンが表示されます。そして、ほかのアプリによる作業を中断することなくWeb検索などができます。例えば、メールをしたためながら調べ物もスムーズにできるので便利です。
Siriのアイコンの上に小さく表示される検索結果をタップすると、より詳細な情報が表示されます。検索キーワードがうまく認識されなかった場合は、Siriのアイコンをタップしてから再度発話をやり直せます。
Siriを使ってテキストメッセージだけでなく、音声メッセージも送れるようになります。音声メッセージの入力は、iPadの画面がロックされている状態からでもSiriを起動して送れるので、手が離せない時に家族や友人へ手短な連絡事項を伝えたい時に使えそうです。